あなたは、マイナンバーカードの介護保険証一体化の検討が進んでいるのをご存知でしょうか?
健康保険証や運転免許証に続き、介護保険証でもマイナンバーカードが活用され、手続きがオンライン化されます!
マイナンバーカードが介護保険証になるのはいつ?
メリット・デメリットは?
こんなギモンにお答えします。
本記事をご覧の方は
という方が多いのではないでしょうか。
本記事では、現状検討されているマイナンバーカードと介護保険証の一体化について解説します。
現状、まだ検討中なので、私見ですが、予測をお伝えしていますよー
5分くらいで、マイナンバーカードと介護保険証の一体化した場合のイメージがわかりますので、ご一読いただけますと幸いです。
マイナンバーカードと介護保険証が一体化したらどうなる?課題は?
現在、マイナンバーカードと介護保険証の一体化が検討されています。
目的は、医療と介護の情報を集約した「全国医療情報プラットフォーム」の活用し、事務効率や介護サービスの質の向上。
マイナンバーカードの健康保険証化でも物議を醸しましたが、介護保険証では、どういった課題があるのでしょうか?
課題①:マイナンバーカードを持ってない人
マイナンバーカードの申請率は75%を超え、国民の4人のうち3人が保有している状態となりました。
しかし、介護サービスを受けられる65歳以上の交付率は、概ね、どの年代でも過半数。
逆に、3~5割の人は保有していないことになります。
申請方法が分からなかったり、市区町村へ出向くことができなかったりなど、マイナンバーカードを申請できない人への対応が課題のひとつ。
課題②:認知症など、マイナンバーカードの申請が難しい人
マイナンバーカードの申請は、代理人申請が可能です。
ただし「医師の診断書」や「障害者手帳」など、明らかに申請ができないと認められるもの(=疎明資料)が無いと申請できません。
そこで、成年被後見人、中学生以下の者、75 歳以上の高齢の方であれば、疎明資料不要で、代理人申請できるようになるようです。
また、介護施設などの施設長などが代理人となり申請ができるようになるよう、検討されています。
参考リンクデジタル庁「マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する検討会(第2回)」
課題③:マイナンバーカードの保管・管理
例え、マイナンバーカードが申請できたとしても、その保管・管理は難しいかもしれません。
そこで、暗証番号ではなく、顔認証などの検討が進められています。
暗証番号の設定に困難を抱える申請者に対しては、顔認証による使用を前提としつつ、代理人に不要な負荷をかけないためにも、暗証番号の取扱いについて検討する。
デジタル庁「マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する検討会(第2回)」
しかし、紙の介護保険証を介護施設に預けていた場合はどうなるのでしょうか?
マイナンバーカードと介護保険証を一体化して、もし紙の介護保険証が廃止となった場合、マイナンバーカードを介護施設に預けることになるのか。
家族としては、悪用と利便性とのリスクを天秤にかけることになるのかもしれません。
マイナンバーカード介護保険証化はいつから?
マイナンバーカードの介護保険証利用は、2024年度に運用開始、2026年度には全国で本番運用開始の予定で検討されています。
参考リンク日経新聞「介護保険証もマイナカード一体化検討 24年度にも運用」
健康保険証と同様に、紙の介護保険証は廃止される?
医療と介護の差異 | 介護保険証 | 医療(健康)保険証 |
---|---|---|
マイナンバーカード一体化の運用開始時期 | 2026年 | 2022年10月 |
紙の保険証 | 廃止は未検討 | 2024年秋廃止 |
保険証の代替 | 未検討 | 資格確認書 |
紙の健康保険証が廃止された後の状況を見て決定されるものと思われます。
いずれにしても、遅かれ早かれ廃止されると私は見ています。(二重管理ほどコストのかかるものはありませんからね)
マイナンバーカード介護保険証化のメリット
マイナンバーカードを介護保険証化することで得られるメリットは確定していませんが、考えられるのは次のとおり。
メリット①:手続きがオンライン化
マイナンバーカード介護保険証化のメリット1つ目は、介護保険に関する手続きがオンラインでできるようになることです。
例えば、この方のように、訳の分からない書類の記載が不要になるかもしれません。
介護認定申請書を役場から取り寄せたらいろいろカオスなんだわ
— いろいろ (@Mom0Dp) March 27, 2023
これ、柔軟な人間でも混乱するわ pic.twitter.com/6eVZ8t2xVs
既にオンライン申請を検討されている介護保険に関する手続きは以下のとおり。
- 要介護認定の申請・通知
- ケアマネジャー事務所名の届出
- ケアプランの作成依頼や提出
- 主治医の意見書情報の取得
- 介護状態やサービス内容の変更届け出
- 要介護認定の更新で区分変更時の再発行が不要
などなどの手続きのオンライン化を検討しているようです。
参考リンク日経新聞「介護保険証もマイナカード一体化検討 24年度にも運用」
メリット②:要介護認定まで平均36.2日から早くなる
マイナンバーカード介護保険証化のメリット2つ目は、介護保険の要介護認定の期間が早くなることです。
市区町村役場や地域包括支援センター、介護施設、医療機関など、今まで紙でやりとりしていた手続きがオンライン化することで、平均1~2か月かかっていた要介護認定が早まる可能性があります。
例えば、家族が病気やケガで入院して、明らかに介護を要するような事態となった場合、退院までに要介護認定が出ず、自宅介護しなければならないかもしれません。
なんなら、家族の介護のために、あなたが介護休職しなければならないかもしれない。
要介護認定が早まれば、そんな不測の事態にも対応できる可能性が増えます。
われわれにとって、最も大きいメリットかもしれませんね。
参考リンク社会保障審議会介護保険部会意見「介護保険制度の見直しに関する意見(PDF:916KB)」
メリット③:医療と介護情報の基盤
マイナンバーカード介護保険証化のメリット3つ目は、医療と介護の情報基盤ができ、連携してくれることです。
例えば、「全国医療情報プラットフォーム」により、医療と介護の情報基盤ができると、介護施設との面接で、入居を希望する人が処方されている薬の事前確認が不要になります。
介護を受ける人の情報は、どの施設やサービスを受けるときにも必要となるため、その情報基盤が共有されていれば、家族の介活が断然楽になります。
仕事の繁忙期を抱えながら、土日祝日を削って祖父の介護活動で東奔西走した身からすれば、非常にありがたい!
これは実際に体験したことが無いと、ありがたみはわからないでしょう。
マイナンバーカード介護保険証化のデメリット
マイナンバーカードを介護保険証化することで発生するデメリットは確定していませんが、考えられるのは次のとおり。
デメリット①:自分でマイナンバーカードを管理できない場合が不透明
マイナンバーカード介護保険証化のデメリットは、自分自身でマイナンバーカード自体を管理できない状況だった場合の取り扱いが不明なことです。
例えば、認知症だったらマイナンバーカードの紛失してしまったり、暗証番号を忘れてしまったり、折角のマイナンバーカードを活用できなくなってしまいます。
マイナンバーカード介護保険証化の申し込み方法は?
健康保険証化と同様、マイナポータルからの申し込みになると、私は予測しています。
現在、未決定ですので、決定次第更新していきますね。
マイナンバーカードを利用した介護手続きはどう変わる?
マイナンバーカードを利用した介護手続きはどう変わるのでしょうか。
いずれも未公表のため、私見を記載していきますね。
介護保険証の送付(65歳になった時)
65歳になったので、「介護保険被保険者証」が送付されてきた。前期高齢者なんだと自覚する瞬間です。https://t.co/UWVjwkAwsg pic.twitter.com/55xZFgAnjP
— KOfy (@toyokozy) December 17, 2020
現在、紙の介護保険証は、65歳になると市区町村から介護保険証が郵送されてきます。
介護保険証には、要介護認定の要介護度などの記載はありません。
介護保険証化したマイナンバーカードとなった場合、オンライン(メールやマイナポータル)で、介護保険証発行通知のようなものが来るだけになるかもしれませんね。
介護認定・認定更新を受けるとき
現在、介護認定を受けるときは、市区町村で要介護認定を申請するときに、届いた介護保険証を提出、手書きして貰って初めて介護サービスを受けられます。
介護保険証化したマイナンバーカードとなった場合、次のような流れになるものと私は予測しています。
介護サービスを受けるとき
この夏以降ずっとずっとしんどいことばかりでしたが
— Y_Okada (@NarasangO) December 2, 2019
ようやく父に要介護認定がおりました
「要介護1」ですが
現時点では満点の評価です
これで色々な介護や福祉サービスが受けられます
職場で5日間の介護休暇ももらえます
ホッと一息です
涙が出ます pic.twitter.com/6UVdmDmJ95
現在、老人福祉施設や居宅サービスなどの介護サービスを受けるときは、ケアマネージャーへ「ケアプランの作成」を依頼し、どういうサポートを受けるかを決定し、介護サービスを受けることになります。
介護保険証化したマイナンバーカードとなった場合、次のような流れになるものと私は予想しています。
施設介護を受けるときの保管場所は?
現在、紙の介護保険証を、老人福祉施設や居宅サービス事業者へ預けている方もいらっしゃるでしょう。
介護保険証化したマイナンバーカードとなった場合、次の方法が考えられます。
マイナンバーカードのスマートフォン搭載は、信頼関係を大前提ではありますが、相互に悪用を確認できる可能性があるので、活用してくるかもしれませんね。
マイナンバーカードの介護保険証利用はまだ検討中!続報を待とう!
マイナンバーカードの介護保険証利用について、現状、考えられるメリット・デメリットについて解説してきました。
2023年4月時点で、まだまだ検討中なので、今後の続報を待ちましょう!
本サイトでも、マイナンバーカードの介護保険証利用について新たな展開があれば、更新していきますね!
マイナンバーに関する記事一覧
マイナンバーに関する記事は「マイナンバー関連まとめ」にまとめていますので、是非ご覧ください。
以上、ご参考になれば幸いです。