キャッシュレス決済戦国時代の波に乗る形で、消費税増税の緩和とマイナンバーカード普及を目論んで総務省が旗を振り始めたマイナポイント事業。

このロゴマークでお馴染みのキャッシュレス還元ですが、これとは別にもうひとつ、マイナポイントなるものも動いているのはご存じのことでしょう。
- 「今現在絶賛進行中のキャッシュレス還元事業とマイナポイントの関係がぶっちゃけよくわからない。」
- 「とりまキャッシュレス決済しとけば還元受けられるんでしょ?」
私もこの程度の理解でしたが、マイナポイントについては手続きが必要です。
ここでは、キャッシュレス還元事業とマイナポイント事業について次の内容をお伝えしていきます。
キャッシュレス還元とマイナポイント、いつから何をすればお得になるの!?
まずはキャッシュレス還元とマイナポイントの対象期間を把握しておきましょう。
キャッシュレス還元事業とマイナポイント事業の対象期間
No | 事業名 | 期間 | 主幹省庁 |
---|---|---|---|
1 | キャッシュレス・消費者還元事業 | 2019.10/1~2020.6/30 | 経済産業省 |
2 | マイナポイント事業 | 2020.9月~2021.3月末(予定) | 総務省 |
現在展開されているキャッシュレス還元事業の正式名称は「キャッシュレス・消費者還元事業」に基づく還元です。
今後展開される予定のマイナポイントは「マイナポイント事業」に基づくポイント還元です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.キャッシュレス・消費者還元事業とは?
キャッシュレス・消費者還元事業の目的
2019.10月消費税10%引き上げに伴う影響を最小限にする?消費悪化の予防策?
政府の思惑や利権がどうであれ、消費者としては乗らない手はない国策と考えます。
キャッシュレス・消費者還元事業の対象期間
2019.10/1 ~ 2020.6/30
キャッシュレス・消費者還元事業の対象決済方法と対象店舗
クレジットカードおよびデビットカードについては、キャッシュレス・消費者還元事業の対象となるクレジットカード/デビットカードを探す(※Jデビットを除く)で確認できます。
電子マネーおよびQRコード決済については、キャッシュレス・消費者還元事業の対象となる電子マネー/QRコード決済/その他サービスを探すで確認できます。
対象店舗については、キャッシュレス・消費者還元事業の対象の店舗検索で確認できます。
概ね、メインどころは網羅されています。むしろ、対応してないものを探すほうが大変。
キャッシュレス・消費者還元事業をお得に活用するには?
お察しのとおり、キャッシュレス・消費者還元事業は、キャッシュレス決済すれば、決済方法や決済事業者に応じて何等かの還元があります。
次の点に注意してキャッシュレス決済すれば、キャッシュレス・消費者還元事業の還元の恩恵を受けられます。
- ①店舗によって還元率が異なる。
- ②還元方法が決済事業者(例えば、楽天カードなら楽天)によって異なる。
- ③決済方法によって上限が異なる。
それぞれ見ていきましょう。
No | 店舗種類 | 還元率 |
---|---|---|
1 | 中小規模店舗 | 5%還元 |
2 | フランチャイズチェーン ガソリンスタンド | 2%還元 |
3 | ECサイト (Amazon、Yahooショッピング、楽天市場等) | 商品による |
No | 還元方法パターン | 決済事業者の例 |
---|---|---|
1 | キャッシュレス決済したその場で還元額を差し引く | Origami Payやコンビニ等の 中小企業でキャッシュレス決済 |
2 | 銀行引き落とし時に還元額を差し引く | d系 |
3 | 後日まとめて還元額分のポイントがプラスされる | 楽天系 |
No | 決済例 | 還元方法 | 上限 |
---|---|---|---|
1 | 楽天カード | 還元額は楽天スーパーポイントの 通常ポイントで還元 | 月15000ポイントまで |
2 | Suica | 還元額はJREポイントで還元 | 20000円チャージ分まで |
3 | PayPay | 還元額はpaypayボーナスで還元 | 月25000ポイントまで |
4 | 楽天ペイ | 還元額は楽天スーパーポイントの 通常ポイントで還元 | 25000ポイント/決済 |
マイナポイント事業とは?
さぁここからが本番です。
まずはマイナポイント事業の概要です。

なんか面倒くさそう。目的は次のとおりみたいですが読み飛ばしてください。
マイナポイント事業の目的
マイナポイント事業>事業概要:https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/about/ より
マイナポイントの活用により、消費の活性化、マイナンバーカードの普及促進、官民キャッシュレス決済基盤の構築を目的として2020年度に実施する事業です。
マイナポイントとは?
マイナポイントは、キャッシュレス決済事業者を通じて付与されるポイントのこと。
電子マネーやQRコード決済アプリなどに、最大2万円チャージすると、
5000ポイント(プレミアム率25%)※1ポイント1円
のマイナポイント(プレミアム分というらしい)を取得できます。
還元率は25%!
注意点は次のとおり。
- マイナポイントを貰うための決済サービスは1つしか選択できない
- マイナポイントの申込が必要
- マイナポイント申込に「マイナンバーカード」が必要
- キャッシュレス決済対象は「電子マネー」「QRコード決済」へのチャージ
マイナポイント事業をお得に活用するには?
これまで書いてきたとおり、マイナポイントを貰うためには手続きが必要ですが、マイナポイントを利用できる状態になっていません。
マイナポイント事業のスケジュール
No | 時期 | 手続き開始時期 | 事前準備 |
---|---|---|---|
1 | 既に可能 | マイキーID設定 | マイナンバーカード取得 |
2 | 2020.7月~ | マイナポイント申込受付開始 | マイキーID設定 |
3 | 2020.9月~2021.3月末 | 5000ポイント上限に前払いまたは 物品等の購入によりマイナポイントを付与 | マイナポイント申込 (キャッシュレス決済を1つ選択) |
4 | 2020.9月~ | 買い物等にマイナポイントを 利用可能 |
マイキーIDってなんぞ!?
マイナポイントを貰ったり利用したりするために事前に取得しておくIDです。
次の方法で取得できます。
【既に可能】マイキーID設定方法
マイキーID設定方法はマイナポイント事業の「マイキーIDの登録方法」に記載されていますが、簡単なステップは次のとおり。
- Step.1
- Step.2
- Step.3「マイナポイントアプリ」起動
- Step.4マイキーID発行
- Step.5マイナンバーカード暗証番号入力
- Step.6マイナンバーカード読み取り
- Step.7マイキーID表示
- Step.8発行
- Step.1
- Step.2マイキーID発行
InternetExplorerで”https://id.mykey.soumu.go.jp/mypage/MKRBS110/”(マイナポイント事業のマイキーIDの発行)へアクセスしてマイキーID発行
MicrosoftEdgeからInternetExplorerを開く方法①右上の[…]をクリック
②[その他のツール]→[InternetExplorerで開く]をクリック
③https://id.mykey.soumu.go.jp/mypage/MKRBS110/へアクセス
これでマイキーIDが取得できます。
【2020.7月~】マイナポイント申込ページで、マイナポイント利用申し込み
現時点で分かっている内容は次の方法でマイナポイント申込できます。
- 決済サービスを1つ選択
- 決済サービスICカード番号
- マイナンバーカード読み取り
- 4桁暗証番号入力
決済サービスによってマイナポイント申込はアプリからでもできる!?
マイナポイント公式ホームページによると、2020.5/31時点で決定している決済サービスの中には、アプリからでも申込できるサービスもあります。
楽天ペイがそのひとつです。
楽天ペイ(アプリ決済)
申込方法
(マイナポイント公式ホームページ「楽天ペイ(アプリ決済)」より)
楽天ペイアプリ上でお申込みいただけます。
①ホーム画面左上のメニューボタンを押してください。
②「マイナポイント申込/情報」メニューを選択してください。
③画面上に表示される「マイナポイント申込」ボタンを押していただき、お手続きを行ってください。
なお、他の決済サービスもいくつか確認してみましたが、ほとんどがマイナポイントアプリ(現在未公開の新規アプリ)でマイナポイントを登録するようになっていました。
【2020.9月~2021.3月末】マイナポイント利用期間
利用期間は2020.9月~2021.3月末の「7か月間」!!
しかありません!
キャッシュレス決済事業者の皆さん、頑張ってー!!
対象のキャッシュレス決済方法
マイナポイント事業の公式ホームページ上で検索できるようになっています。
2020.5/15に総務省から「キャッシュレス決済サービスの登録状況を更新しました。」として更新されました。5/15時点では次の96個の決済方法が予定されています。

2020.6/15時点で決定しているマイナポイント対象サービス一覧
2020.6/15時点でマイナポイント対象の決済サービスと登録方法一覧は次のとおりです。
- スマホ:スマートフォンから「決済アプリ」または「マイナポイントアプリ(未公開)」で登録します。
- PC:パソコンから「マイキープラットフォーム」から登録します。
- コンビニ:コンビニにある「マルチコピー機」から登録します。
- ATM:「セブン銀行のATM」から登録します。
- 手続きスポット:市区町村窓口・民間事業者が提供する手続スポットで登録します。
- ICカード:店頭でICカード等を購入する際に、決済サービス事業者が申込みを支援してくれます。

無事、クレジットカードに「楽天カード」が追加されましたね。
いずれにしても、色々なキャッシュレス決済の決済上限額にはご注意ください。
私はマイナポイント対象の決済方法を「楽天カード」にします!
私はマイナポイント対象の決済方法を「楽天カード」にします。
「楽天カード」にすれば確実にマイナポイント25%還元(最大5000円)の恩恵を確実に受けることができます。
理由は次のとおり。
楽天カードのマイナポイントの条件は次のとおりです。
「楽天カード」のマイナポイント配布条件
条件 | 詳細 |
---|---|
期限 | 2020.9/1~2021.3/31中 |
金額条件 | 累計で2万円以上を利用する |
配布ポイント額 | 5000ポイント |
配布ポイント種類 | 楽天ポイント(通常ポイント) |
配布タイミング | 達成月翌々月の25日 |
楽天証券の楽天カードで毎月投資信託買付分はマイナポイント対象になるか!?
結論=なります!
楽天へ問い合わせしたところ、次のとおり回答が来ました。

楽天証券の楽天カードで投資信託買付分も還元対象となっている旨の回答がありました。
毎月、楽天証券で投資信託をMAX5万円まで買付していて、楽天ポイント全てを投資信託の買付に充てているかたは、3か月後自動でマイナポイント分の5000楽天ポイントが当てられます。
私のメインクレジットカードである「楽天カード」は⇩から作成できます。

最後に…
マイナンバーカードの利用ケースは増えていますし、いずれワンストップサービスも拡充されて、手続きの一切をマイナンバーカードで済ませる時代が来るでしょう(希望)
国民の監視だ!口座も盗み見られる!と騒いでいる方もいますが、個人的には
「いや、むしろ全員の口座見ろ!増税して、こんな面倒な政策を立てて利権で自分の肥やしにするくらいなら、脱税してるやつらから重加算税課して税金引っ張ってこい!」
と思うわけですよ。
というわけで、税金上げるな!福祉に回せ!と思う方ほどマイナンバーカードを取得して、取得率上げることをおすすめします。
マイナンバーカードを取得したい人は マイナンバーカードの申請方法や紛失時対応方法、とりあえずマイナンバーを確認する方法について の記事もご覧ください。
マイナンバーカードではすでに色々できるようになっていますし、今後できるようになることも増えていきます。詳しくはマイナンバーカードで利用できる/今後できるようになること まとめをご覧ください。
マイナンバーカードでできるようになることのひとつに電子申請があります。特別定額給付金の申請が記憶に新しいと思いますが、電子申請を難しく考える必要はありません。基本さえ掴んでしまえばマイナンバーカードを使ったサービスはどれも同じです。
詳しくはこれだけ見ればいい!マイナンバーカードで電子申請するキホンの”き”をご覧ください。
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