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新旧マイナンバーカードの変更点12個を徹底解説!

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デジタル庁の「次期個人番号カードタスクフォース」が、2026年10月から、次期マイナンバーカード(呼称未決定)への切り替えを検討しています。

次期マイナンバーカードって何が変わるの?

こんなギモンにお答えします。

本記事をご覧の方は

  • 次期マイナンバーカードで変わるデザインは?
  • 機能に変更点はある?
  • 手続きに変更点は?
  • 逆に変わらないことは?

という方が多いのではないでしょうか。

本記事では、「次期マイナンバーカード」で”変わること”と”変わらないこと”を解説します。

ぬくぬく
ぬくぬく

デジタル庁の「次期個人番号カードタスクフォース(第3回)」をもとに、解説していきますよー

本記事でわかること
  • 次期マイナンバーカードと現行マイナンバーカードの比較一覧
  • 次期マイナンバーカードの券面デザイン変更点7つ
  • 次期マイナンバーカードの機能変更点2つ
  • 次期マイナンバーカードの新規発行・更新手続きの変更点3つ
  • 次期マイナンバーカードでも変わらないこと4つ
  • 次期マイナンバーカードへの切替方法やタイミングは?

10分くらいで、次期マイナンバーカードで検討されていることがわかりますので、ご一読いただけますと幸いです。

目次
  1. 次期マイナンバーカードと現行マイナンバーカードの比較一覧
  2. 次期マイナンバーカードの券面デザイン変更点7つ
    1. デザインの変更点①:「性別」の削除
    2. デザインの変更点②:生年月日を和暦から「西暦」へ変更
    3. デザインの変更点③:「ローマ字氏名」の追加
    4. デザインの変更点④:「追記欄」の拡大
    5. デザインの変更点⑤:「臓器提供意思表示欄」を裏面へ
    6. デザインの変更点⑥:「日本国 JAPAN」を明記
    7. デザインの変更点⑦:マイナンバーカードの「名称」を変更
  3. 次期マイナンバーカードの機能変更点2つ
    1. 機能の変更点①:電子証明書の有効期間を5年→10年へ
    2. 機能の変更点②:暗証番号を4つ→2つへ
  4. 次期マイナンバーカードの新規発行・更新手続きの変更点3つ
    1. 手続きの変更点①:カード更新時期の拡張
    2. 手続きの変更点②:郵便局での更新が可能に
    3. 手続きの変更点③:暗証番号ロック解除がアプリで可能に?
  5. 次期マイナンバーカードでも変わらないこと4つ
    1. 変わらない点①:氏名、生年月日、住所、顔写真は記載
    2. 変わらない点②:マイナンバーは裏面のまま
    3. 変わらない点③:通名・旧姓の[]記載は変更なし
    4. 変わらない点④:磁気ストライプは残したまま
  6. 次期マイナンバーカードへの切替方法やタイミングは?
  7. 将来、マイナンバーカードの「物理カード」はなくなる!?
  8. 好むと好まざると、マイナンバーカードは必須の時代へ…
  9. マイナンバーカードに関する記事一覧
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次期マイナンバーカードと現行マイナンバーカードの比較一覧

次期マイナンバーカードと、現行マイナンバーカードを比較した結果は、以下のとおり。

新旧マイナンバーカードの比較
次期マイナンバーカード現行マイナンバーカード
マイナンバー裏面のまま裏面のまま
氏名変更なし変更なし
通名・旧姓[]記載のまま[]記載のまま
住所変更なし変更なし
顔写真変更なし変更なし
性別×
(削除)
生年月日西暦和暦
ローマ字氏名
(あり)
×
(無し)
追記欄拡張
臓器提供意思表示欄裏面表面
日本国JAPANの記載
(あり)
×
(無し)
名称変更を検討中マイナンバーカード
カードの有効期間10年10年
署名用電子証明書の
有効期間
10年へ延長5年
利用者証明用電子証明書
の有効期間
10年へ延長5年
暗証番号1署名用パスワード署名用電子証明書パスワード
暗証番号2暗証番号利用者証明用電子証明書パスワード
暗証番号3
(暗証番号に包括)
住民基本台帳用用パスワード
暗証番号4
(暗証番号に包括)
券面事項入力補助用パスワード
更新申請可能有効期限の3ヶ月前よりさらに前から有効期限の3ヶ月前から
有効期限10回目(18歳未満は5回目)の
誕生日の一定期間後
10回目(18歳未満は5回目)の誕生日
次期マイナンバーカードと現行マイナンバーカードの違い

2026年中に発行開始予定の次期マイナンバーカードは、デザインが大きく変えることを検討しています。

変更点を詳しく見ていきましょう。

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次期マイナンバーカードの券面デザイン変更点7つ

新旧マイナンバーカードのデザイン比較

次期マイナンバーカードでは、次の7点の変更を検討するにあたって、全体的な券面デザインが見直しされます。

デザインの変更点①:「性別」の削除

次期マイナンバーカードのデザイン変更点1つ目は、「性別」の削除です。

気がかりな点は医療現場でしょう。しかし、医療現場における性別確認については、変更に当たっての意見募集結果で以下のとおり、環境が整えば問題ないようです。

”医療の現場においては、患者本人への確認や外見からの判断が困難となる場合、券面により確認する必要がある。ただし、券面 以外で、簡便かつ正確に確認できる環境が整備されるのであれば、削除しても支障はない。”

確かに、昨今、各種被保険者証などからも性別の記載が削除されているので、これから一般的になっていくのでしょう。

参考リンク大阪市:国民健康保険被保険者証等の氏名及び性別表記について

国の方でも、スマホ等を通じ、ICチップから性別を含む4情報(氏名・生年月日・住所・生年月日・顔写真)、マイナンバー等を読み取れるアプリを国が開発し、無償配付することを検討しているようです。

デザインの変更点②:生年月日を和暦から「西暦」へ変更

次期マイナンバーカードのデザイン変更点2つ目は、生年月日を和暦から西暦への変更が検討されています。

海外利用を想定してのことでしょう。

デザインの変更点③:「ローマ字氏名」の追加

次期マイナンバーカードのデザイン変更点3つ目は、ローマ字氏名が追加されます。

※直近は、希望者に対し、追記欄に記載対応が予定されていますが、追記欄を潰さないよう、ローマ字氏名を追加を検討

こちらも、海外利用を想定してのことでしょう。

デザインの変更点④:「追記欄」の拡大

次期マイナンバーカードのデザイン変更点4つ目は、「追記欄」が拡大します。

現在は、姓の変更や、転入・転居による住所変更などが発生すると、追記欄に新しい姓や新住所を記載しています。

追記欄が埋まってしまうと、マイナンバーカードの再発行(新規発行と同じ手続き)が必要となるため、追記欄の拡大で再発行を減らし、市区町村役場の職員と国民の事務手続きを減らすのが目的。

デザインの変更点⑤:「臓器提供意思表示欄」を裏面へ

次期マイナンバーカードのデザイン変更点5つ目は、臓器提供意思表示欄を裏面に配置されます。

「臓器提供意思表示欄」を裏面配置することで、上記「追記欄の拡大」に一役買う形となります。

デザインの変更点⑥:「日本国 JAPAN」を明記

次期マイナンバーカードのデザイン変更点6つ目は、パスポートと同じように、国の保証の元、発行しているものとするため、「日本国 JAPAN」を明記されることが検討されています。

デザインの変更点⑦:マイナンバーカードの「名称」を変更

次期マイナンバーカードのデザイン変更点7つ目は、”マイナンバーカード”という名称の変更が検討されています。

・民間事業者が活用する場合をはじめ、マイナンバーを利用しないカードの活用法も現実には多くあるが、こうしたケースにおいても、マイナンバーカードという呼称のためにマイナンバーが利用されていると誤解されるなど、マイナンバー利用事務とカードの利活用が混同されている場合がある。こうした混乱を回避するために、「マイナンバーカード」以外の新たな呼称を採用するか、仮に変える場合、いかなる呼称が考えられるか、検討する。

次期マイナンバーカードの機能変更点2つ

以下2点の変更を検討するにあたって、次期マイナンバーカードでは全体的な券面デザインが見直しされます。

機能の変更点①:電子証明書の有効期間を5年→10年へ

次期マイナンバーカードの機能変更点1つ目は、18歳以上の電子証明書の有効期間を5年から10年へ延長します。

ただし、18歳未満の有効期間は、5年のまま

現行のマイナンバーカードの有効期間と、次期マイナンバーカードの有効期間を比較すると以下のとおり。

現行マイナンバーカード次期マイナンバーカード
カードの有効期間10年10年
署名用電子証明書の有効期間5年10年へ延長
利用者証明用電子証明書の有効期間5年10年へ延長
次期マイナンバーカードの有効期限

機能の変更点②:暗証番号を4つ→2つへ

次期マイナンバーカードの機能変更点

次期マイナンバーカードの機能変更点2つ目は、電子証明書などの暗証番号4種類を、2つへ減ります

現行マイナンバーカード次期マイナンバーカード備考
暗証番号署名用電子証明書パスワード署名用パスワード6~16桁の英数字
暗証番号利用者証明用電子証明書パスワード暗証番号4桁の数字
暗証番号住民基本台帳用用パスワード
(暗証番号へ包括)
4桁の数字
暗証番号券面事項入力補助用パスワード
(暗証番号へ包括)
4桁の数字
次期マイナンバーカードの暗証番号

合わせて、「署名用パスワード」を入力すれば、別の暗証番号を不要とすることも検討されています。

今までは、署名用電子証明書パスワード16桁入力して、利用者証明用電子証明書パスワード4桁入力して、、、と複数回マイナンバーカードを読んで、パスワードを入力して、という手間がありましたが、これが改善されるかもしれませんね!

さらには、将来的にはマイナンバーカード搭載したスマホで顔認証や静脈認証すれば、暗証番号の入力自体を省略できることも検討されるようです。

既に、マイナポータルはマイナンバーカード搭載スマホで暗証番号無しでログインできるようになっているので、同じイメージでしょう。

参考リンクマイナンバーカードの4つの暗証番号を解説!利用例も3つ紹介

次期マイナンバーカードの新規発行・更新手続きの変更点3つ

次期マイナンバーカードの新規発行および更新手続きの変更点は、次の3点が検討されています。

手続きの変更点①:カード更新時期の拡張

現行マイナンバーカード次期マイナンバーカード
更新申請可能有効期限の3ヶ月前から。有効期限の3ヶ月前よりさらに前から
有効期限10回目(18歳未満は5回目)の誕生日
10回目(18歳未満は5回目)の誕生日の
一定期間後
次期マイナンバーカードの更新期限

次期マイナンバーカード手続きの変更点1つ目は、カード更新時期の拡張が検討がされています。

手続きの変更点②:郵便局での更新が可能に

次期マイナンバーカード手続きの変更点2つ目は、マイナンバーカードの10年目の更新時における本人確認を「郵便局」で実施できるようになるよう検討されています。

手続きの変更点③:暗証番号ロック解除がアプリで可能に?

次期マイナンバーカードの新規発行・更新手続きの変更点

次期マイナンバーカード手続きの変更点3つ目は、暗証番号のロック解除がアプリで可能になるかもしれません。

・暗証番号がロックされた場合の備えとして、希望者は、有効な電子証明書を使ってPUK(PIN UNLOCK KEY)を設定できるようにし、暗証番号ロックがかかった場合に、PUKを使用してマイナポータルアプリで暗証番号のロック解除と暗証番号の再設定ができるようにする。

これまでは、暗証番号がロックされると、市区町村窓口などでの解除・再設定手続きが必要でした。
早々に改善を期待したいところですね。

次期マイナンバーカードでも変わらないこと4つ

次期マイナンバーカードでも変わらないこと

次期マイナンバーカードでも変わらないことは、次の4点が検討されています。

  • 氏名、生年月日、住所、顔写真は記載
  • マイナンバーは裏面のまま
  • 通名・旧姓の[]記載は変更なし
  • 磁気ストライプは残したまま

変わらない点①:氏名、生年月日、住所、顔写真は記載

次期マイナンバーカードでも、「氏名、生年月日、住所、顔写真」は、対面での本人確認など、公共サービスでも民間サービスでも利用されるため、現行どおり記載が残ります。

変わらない点②:マイナンバーは裏面のまま

次期マイナンバーカードでも、マイナンバー数字16桁を裏面に記載が残ります

デジタル庁の次期個人番号カードタスクフォースでは、以下3案が挙がっていました。

マイナンバー数字16桁マイナンバーQRコード捕捉
×
(削除)
×
(削除)
どちらも削除
×
(削除)

(残す)
マイナンバー削除

(残す)

(残す)
現行どおり
次期マイナンバーカードのマイナンバー

しかし、保険証の発行、給与等の手続きなど、マイナンバーを記載・提出が必要なときに目視できないと不便すぎるため、現行どおり、券面(裏面)にマイナンバーの記載を残すことになりました。

変わらない点③:通名・旧姓の[]記載は変更なし

次期マイナンバーカードでも、現行どおり

  • 通名がある場合、必ず記載
  • 旧姓:希望者は住民票に記載された場合、カードにも記載

のままで変更なし。住民票にも記載されているため、同様の取り扱いとなります。

変わらない点④:磁気ストライプは残したまま

次期マイナンバーカードでも、現行どおり、カードの磁気ストライプを残すようです。

磁気ストライプを利用して

  • 図書館カード
  • 印鑑登録証
  • 銀行キャッシュカード

として使う場合を想定して、磁気ストライプを残すことを想定しているようです。

次期マイナンバーカードへの切替方法やタイミングは?

次期マイナンバーカードへの切替方法やタイミングは?

次期マイナンバーカードへの切り替えや新規発行方法は未決定です。

次期マイナンバーカードへの切り替えは、

・可能な限り速やかに新暗号への移行を図るため、次期カード導入時期以降、現行カードの電子証明書の更新の際には、電子証明書の更新ではなく、次期カードの取得を推奨する。

とあることから、電子証明書の更新時期に「新規取得」するよう推奨されるようです。

改めて新規発行手続きが必要になるでしょう。

なお、すでに現行マイナンバーカード保有者も切り替えられるのかは不明。

将来、マイナンバーカードの「物理カード」はなくなる!?

2023年5月に、Android先行で、マイナンバーカード機能のスマホ搭載が実現しました。

iPhoneもいずれ対応されることでしょう。

・令和5年5月にスマホへのカードの電子証明書の搭載が開始された。スマホ搭載が実現しても、カードの普及利活用は、重要である。一方で、カード自体の不要化については、その利便性の確保も含め中長期的な課題として、引き続き検討を続ける。

とあるように、直近すぐにマイナンバーカードの物理カードは無くなりませんが、物理カード運用のコストを考えればいずれ無くなるでしょう。

好むと好まざると、マイナンバーカードは必須の時代へ…

マイナンバーカードは、「マイナンバーカードのロードマップ」で記載したとおり、必須の時代に突入していくと予想されます。

良くも悪くも、新しいことに抵抗感無く、「面白そう」「ラクになりそう」と思って受け入れられる柔軟性を持っていたいものですね。

マイナンバーカードに関する記事一覧

マイナンバーカードやマイナポータルでできるようになることを解説してきました。
他にもマイナンバーカードに関する記事を書いていますので、是非参考にしてみてくださいね。

マイナンバーカード

雑記
この記事を書いた人
ぬくぬく

家族の終活、介護、相続を1世代早く経験した30代サラリーマン。

【終活・介護・相続】
 ここ5年ほど、祖父の「終活」「介護」「相続」に取り組んできました。
 艱難辛苦した経験を書いています。

【投資・資産運用】
 2019年6月の老後2000万問題から、投資・資産運用を開始。
 家計の見直しで1年間で400万円貯めました!
 「米国ETF」と「全世界投資」でハイブリッド運用中!

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