SBI証券のiDeCo開設から、SBIベネフィットシステムズの加入者サイトへのログイン、初回の掛金引き落としまで、おおむね2か月から3か月かかります。
- SBI証券のiDeCo開設の流れを知りたい
- iDeCoを申し込みのスケジュールを確認したい
こんなお悩みにお答えします。
本記事をご覧の方は
という方が多いのではないでしょうか。
本記事では、SBI証券のiDeCo開設の流れや、申込書提出日を入力すればいつ頃どういった動きがあるのかが分かる「スケジュール自動算出ツール」について解説します。
ぬくぬくが実際にSBI証券でiDeCoを開設したときの画面付き!
5分くらいで、SBI証券でiDeCoを開設するときの「やり方」や、「スケジュール感」がわかりますので、ご一読いただけますと幸いです。
iDeCo申し込みスケジュール例
早速ですが、SBI証券のiDeCo開設のスケジュールを確認していきましょう。
【申込月】
SBI証券のiDeCo開設では、毎月5日が申し込みの締め日となっています。
例えば、10月なら10月5日がiDeCoの申し込み書が、SBI証券に到着した分までが、10月iDeCo開設の期限となります。
【申込翌月】
毎月5日に締め切りの申し込み分は、
- 翌月初旬:国民基金連合会で加入資格確認
- 翌月中旬頃:SBI証券からID・パスワードが届く(簡易書留)
- 翌月中旬頃:国民年金基金連合会から「個人型年金加入確認通知書」が届く(普通郵便)
- 翌月26日:初回掛金引き落とし(2か月前・1か月前拠出分)
となり、iDeCoの運用が開始されます。
【申込翌々月】
実際に、加入者サイトに運用金額が反映されるのは、申し込みの2か月後の中旬頃。
ざっくり2か月から3か月かかるスケジュール感となっています。
iDeCo開設前に準備すること
つづいて、iDeCo開設する前に必要な事前準備を確認していきましょう。
事前確認①:拠出金額を確認【企業型確定拠出年金加入者】
企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入している人は、iDeCoで拠出可能な金額を確認します。
例えば、企業型DCを「JIS&T」で確認している方は、以下のとおり確認できます。
- JIS&Tにログイン
- 「iDeCo拠出可能見込額」ボタンをクリック
※加入資格がない場合、「iDeCo拠出可能見込額」ボタンが表示されません。
iDeCo拠出可能見込額照会画面の「iDeCo拠出可能見込額」を確認します。
参考リンクiDeCoの拠出額
事前確認②:掛金引き落とし口座の決定
iDeCoへの拠出金は「個人支払」と「事業所支払い(給与天引)」の2パターンになります。
掛金引き落としが「個人支払」の場合、引き落とし口座を決定します。
SBI証券のiDeCoで、掛金の引き落とし口座として設定できるのは、次の口座です。
- 都市銀行、地方銀行、第二地方銀行
- 信託銀行(三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、三井住友信託銀行)
- 新生銀行、あおぞら銀行
- ゆうちょ銀行
- 信用金庫、信用組合、労働金庫
- 信用農業協同組合連合会(信連)、農業協同組合(農協)
- 住信SBIネット銀行
- PayPay銀行
- 楽天銀行
- イオン銀行
- auじぶん銀行
- ソニー銀行
なお、住信SBIネット銀行のハイブリッド預金から引き落としは不可。
参考リンクよくある質問「掛金の引き落し口座に利用可能な金融機関を教えてください。」より
事前確認③:本人書類を準備
SBI証券のiDeCo申し込みで必要な本人確認書類は以下のとおりです。
本人確認書類 | 書面申し込み | Web申し込み | 注記 |
---|---|---|---|
運転免許証 | 〇 | 〇 | 有効期限内のもの |
各種健康保険証 | 〇 | 〇 | 有効期限内のもの |
マイナンバーカード | 〇 | 〇 | ・有効期限内のもの ・表面のみ ・個人番号は不要(マスキング) |
印鑑登録証明書 | 〇 | × 利用不可 | 発行6か月以内のもの |
在留証明書 | 〇 | × 利用不可 | 発行6か月以内のもの |
SBI証券でiDeCo開設の書類申し込みの流れ
それでは実際にSBI証券のiDeCoを開設していきましょう!
書類請求①:SBI証券のiDeCo資料請求
まずはSBI証券 iDeCoへアクセスして、「お申込み(無料)」ボタンをクリック。
書類請求②:必要事項を入力
SBI証券のiDeCo申し込みフォームが表示されるので、以下の内容を入力して「次へ」ボタンをクリック。
- 名前
- 生年月日
- 郵便番号
- 住所
- 性別
- 電話番号
- メールアドレス
次に、
- 現在の職業
- 移管する年金資産の有無
を選択して「入力内容のご確認へ」ボタンをクリック。
※移管する年金資産については、企業型確定拠出年金(企業型DC)や、確定給付企業年金(DB)の資産を移管も合わせて実施したい場合「移したい年金資産がある」を選択します。
参考リンク企業型確定拠出年金(企業型DC)の移管
入力内容に問題なければ「申込書類へ印字」にチェックを付けて「確認して申し込む」ボタンをクリック。
iDeCo申請書類の申込完了です。
書類請求③:申込書が自宅に届く
おおむね1週間以内にiDeCoの申込書類が自宅へ届きます。
続けて、書類の書き方を見ていきましょう。
iDeCo開設書類の記入方法
iDeCo開設書類は、5枚綴りになっていて、それぞれ以下のとおり記入していきます。
書類記入①:個人型年金加入申出書(様式K-001)の記入【自分で記入】
「個人型年金加入申出書」には、以下の内容を記入します。
- 申し出者
- 被保険者の種別
- 掛金引き落とし口座情報
- 掛金額区分
- 現在のお勤め先
- (60歳以上限定)給付金/年金の受け取り状況
金融機関届出印は、ネット銀行など印鑑が無い場合はサインなど。
毎月の掛金額は5,000円以上~拠出可能上限までの金額を記入。
登録事業所番号と企業年金制度等の加入状況は、会社が記入した「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」を元に記入します。
書類記入②:預金口座振替依頼書兼自動払込利用申込書(様式K-001)の記入【自分で記入】
「預金口座振替依頼書兼自動払込利用申込書」には、以下の内容を記入します。
- 申出者
- 掛金引き落とし口座情報
金融機関届出印の押印も忘れずに!
書類記入③:加入者掛金配分設定書(セレクトプラン)(S-001)【自分で記入】
「加入者掛金配分設定書(セレクトプラン)」には、以下の内容を記入します。
- 基礎年金番号
- 氏名・住所など
- 掛金配分割合
基礎年金番号は、マイナポータルで確認できます。
掛金配分割合は、iDeCoおススメ商品を参考に、割合を決めましょう。
書類記入④:事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書(K-101A1)【会社へ記入依頼】
「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」の記入は、会社(一般的には総務部や人事部)に記入してもらいます。
ただし「申出者」項目については自分で記入します。
「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」は複写式になっていて、
- 1枚目は事務処理センター用
- 2枚目は事務処理センターからRK(レコードキーパー)用
となっています。あまり気にせずOKです。
- Q事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書(K-101A1)【2枚目:事務処理センター→RK用】は返送するのでしょうか?
- A
はい。返送します。
事務処理センターから、RK(レコードキーパー)の会社へ提出されます。
全て記入が終わったら返送用封筒で返送
以下の資料がそろったら、SBI証券から送られてきた返送用封筒に封入・封かんして、ポストへ投函します。(切手などは不要)
- 個人型年金加入申出書(様式K-001)
- 預金口座振替依頼書兼自動払込利用申込書(様式K-001)
- 加入者掛金配分設定書(セレクトプラン)(S-001)
- 事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書(K-101A1)【1枚目:事務処理センター用】
- 事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書(K-101A1)【2枚目:事務処理センター→RK用】
- 本人確認書類
開設書類提出後の流れ
iDeCoの開設書類を提出した後の流れは次のとおりです。
書類提出後①:SBI証券から返送書類受領メールが届く【申込2週間後】
提出から半月程度で、SBI証券から返送書類受領メールが届きます。
5日締めをまたいでメールが来るので不安になりますが、SBI証券が確認した日がiDeCo開設日になるのでご安心ください。
例えば、ぬくぬくは9月30日にSBI証券着で、iDeCo開設を返送しましたが、返送書類受領メールが届いたのは10月14日。しかし、iDeCo開設日は10月3日になっていました。
書類提出後②:iDeCo拠出登録金融機関から口座振替契約登録通知が届く【個人支払いの場合】【申込3週間後】
SBI証券の返送書類受領メールが届いた翌週に、iDeCoの掛金拠出を個人払いにしていた場合、引き落とし金融機関から「口座振替契約登録通知」がメールで届きます。
メールの案内に従って、登録した金融機関へアクセスします。
本サイトでは、住信SBIネット銀行の手順を解説していきます。
住信SBIネット銀行へアクセスすると、「新しい重要なお知らせ」で「口座振替契約登録のお願い」が届いています。
口座振替先が「国民年金基金連合会」となっていることを確認して「確認しました」ボタンをクリック。
「次へ」をクリック。
Web取引パスワードを入力して「確認する」ボタンをクリック。
iDeCoの拠出金引き落としの登録が完了です。
書類提出後③:SBI証券から、運用管理用のID・パスワード到着(簡易書留)【申込翌月中旬】
毎月初旬に行われる国民年金基金連合会のiDeCo開設資格チェックに問題が無ければ、中旬ごろに、SBI証券から運用管理用のID・パスワードが届きます。
ただし、簡易書留なので、自宅で、本人手渡しでの受け取りになりますのでご注意ください。
書類提出後④:国民年金基金連合会から「個人型年金加入確認通知書」が届く【申込翌月中旬】
SBI証券iDeCoのID/パスワード到着前後に、国民年金基金連合会から「個人型年金加入確認通知書」が届きます。
iDeCo開設日(資格取得年月日)や、初回引落金額などが記載されていますので、大切に保管しておきましょう。
- Q2022年10月から企業型DCのマッチング拠出からSBI証券のiDeCoへ切り替えたけど、SBI証券や国民年金基金連合会から通知が来ない
- A
マッチング拠出とiDeCoは同時に拠出できません。マッチング拠出を停止するとiDeCoに加入できるようになりますが、マッチング拠出の停止が反映されるのが遅いです。
iDeCo開設後の流れ
iDeCoが開設された後の流れは以下のとおりです。
加入後①:SBI証券のiDeCo加入者サイトへ初回ログイン
SBI証券から届いたID/パスワードを使って、加入者サイトにログインします。
初回ログイン時、規程に同意します。
初回ログイン時には、「パスワードを変更する」から、パスワードを変更します。
現在のパスワードと新しいパスワードを入力して「実行」ボタンをクリック。
パスワードの変更が完了したら「ログイン」ボタンをクリックして、再度ログインします。
メールアドレス登録のお願い画面が表示されるので
- 「資産運用に関する情報等のメール送信の可否」を「不可」に
- メールアドレスを入力
して、「登録する」ボタンをクリック。
SBI証券のiDeCoの加入者サイトのトップページが表示されます。
SBI証券のiDeCoの加入者サイトで、掛金の拠出割合も確認できるようになっています。
加入後②:初回引き落とし(申込月-1月分および申込月分)
初回引き落としは、国民年金基金連合会から届く「個人型年金加入確認通知書」に、金額および何月分であるかを確認できます。
※上の画像の例では、2022.12月引き落としは、2022.10月および11月分の掛金拠出です。
加入後③:初回拠出(待機資金として反映)
初回引き落とし日から12営業日が「拠出日」となります。
加入者サイトでは「待機資金」として反映されます。
- QiDeCoの待機資金はいつ反映される?
- A
SBI証券の場合、初回引き落とし日から12営業日後に「待機資金」として、加入者サイトへ反映されます。
詳細は「SBI証券iDeCo開設スケジュール」でご確認ください。
加入後④:初回買付
初回引き落とし日から13営業日後に「買付」となります。
※実際に、あなたが選択した投資信託の買付した日
加入後⑤:初回買付分 商品受け渡し
初回引き落とし日から14営業日後以降、順次「受け渡し」となります。
日本株や債券系の投資信託なら、当日受渡ですが、海外株などの投資信託は、2~3営業日受渡になります。
加入後⑥:初回買付分 サイト反映
初回引き落とし日から15営業日後以降に、順次「加入者サイト」へ反映されていきます。
いつまで経っても、加入者サイトでiDeCoの買付額が反映されない、という原因はサイト反映までのタイムラグが原因ですね。落ち着いて待ちましょう。
SBI証券サイトからiDeCoサイトへログイン連携する方法
2023年1月27日より、「SBI証券のサイト」から「iDeCo加入者サイト」へログインできるようになりました(iDeCoのID・パスワードの入力不要)
連携の設定手順は以下のとおり。
SBI証券→iDeCo連携①:SBI証券からiDeCoの「連携」
SBI証券へログインして、右側にあるiDeCoの「連携」ボタンをクリック
SBI証券→iDeCo連携②:ID・パスワードを入力して「アカウント連携」
「SBI証券と確定拠出年金 加入者サイトのアカウント連携 手続き」画面が表示されるので、iDeCo加入サイトのIDとパスワードを入力して「アカウント連携」ボタンをクリック。
SBI証券→iDeCo連携③:手続き完了したらSBI証券TOPに戻る
「お手続きが完了しました。」メッセージが表示されたら、手続き完了です。かんたんですね。
SBI証券のTOPメニューに戻ってみましょう。
SBI証券→iDeCo連携④:iDeCoが「ログイン」ボタンに変わる
SBI証券TOPメニューのiDeCoが「ログイン」ボタンに変わります。
「ログイン」ボタンをクリック。
SBI証券→iDeCo連携⑤:iDeCoのID/パスワード無しでiDeCoサイトへ
iDeCo加入者サイトのID/パスワード無しで、iDeCoサイトへ飛びます。
これで、SBI証券の総合口座サイトと、SBI証券iDeCo加入者サイトの連携設定は完了です。
小規模企業共済等掛金支払証明書の発送時期
国民年金基金連合会から「小規模企業共済等掛金払込証明書」が届くのは、以下のとおりです。
対象となるお客さま | 発送時期 |
---|---|
・2022年1~9月までに掛金の引落がある方 ・2022年10月までに掛金の納付月と金額指定が完了している方 | 2022年10月27日(木)発送予定 |
・2022年10月に掛金の初回引落があった方 ・【月別指定】2022年9月末までに加入申出書が不備なく到着している方 ・前回発行時の払込金額と払込予定金額の合計額に変更が発生した場合 | 2022年11月24日(木)発送予定 |
・2022年11月に掛金の初回引落があった方 ・【月別指定】令和4年(2022年)10月末までに 加入申出書が不備なく到着している方 ・前回発行時の払込金額と払込予定金額の合計額に変更が発生した場合 | 2022年12月22日(木)発送予定 |
・2022年12月に掛金の初回引落があった方 ・前回発行時の払込金額と払込予定金額の合計額に変更が発生した場合 | 2023年1月24日(火)発送予定 |
参考までに2022年の例を掲示していますが、2021年も、日付は同様であったことから、日付はおおむね変更ありません。
したがって、毎年9月5日申込締め切り日分以降にiDeCoを申し込んだ方は、12月の年末調整には間に合わず、小規模企業共済掛金等控除を受けるには確定申告が必要です。
【自動算出ツール】SBI証券iDeCo開設スケジュール
SBI証券iDeCo開設スケジュールを作成しました。
iDeCo開設で何の音沙汰も無くて不安な方は、本ツールで目安を確認し、明らかにおかしい場合はお問い合わせしてみましょう。
スケジュール確認手順①:スプレッドシートをダウンロード
SBI証券iDeCo開設スケジュールへアクセスし、スプレッドシートをダウンロードします。
ファイルメニューから「コピーを作成」
Googleスプレッドシートが開きますので、ファイルメニューから「コピーを作成」をクリック。
自分のGoogleDriveへ保存
自分のGoogleDriveへの保存ダイアログが表示されますので、
- 名前(ファイル名)を入力
- フォルダ(保存先フォルダ)を選択
して「コピーを作成」ボタンをクリック。
スケジュール確認手順②:セル色黄色の部分に入力
日付を入力
セル色が「黄色」の部分に、日付を入力していきます。
自動で、加入者サイトのID/パスワードや加入者通知が届く日、初回引き落とし日が確認できます。
iDeCo開設には2~3か月かかる!始めるなら早めに!
SBI証券のiDeCoの開設について画像付きで解説してきました。
ご覧いただいた通り、iDeCo開設には2~3か月かかります。
書類提出から通知が来るまで、通知が来てから加入者サイトに反映されるまでの期間が長いです。
特に、所得税の減税の恩恵を受けるために、小規模企業共済掛金等控除を1か月でも早く受けたい方は、今すぐ開設しましょう!
2022年10月からは、企業型確定拠出年金加入者でも、マッチング拠出を停止すればiDeCoに加入できるようになりました。(私も加入できるようになったひとりです)
2024年12月からは、人によっては拠出できる金額が上がります。
将来、年金の給付を期待していないなら、老後資産形成として、iDeCo、はじめてみませんか?
iDeCoの基礎を改めて知りたい方は「「iDeCo」とは?メリット5つとデメリット6つのキホンの“き”を解説!」をご覧ください。
マッチング拠出とiDeCo、どっちが良いか確認したい方は「あなたは「iDeCo」と「マッチング拠出」のどちらを選択すべき?」をご覧ください。
どの企業年金に加入してるか確認したい方は「どの『企業年金(確定拠出年金・確定給付年金・厚生年金基金)』に加入しているか確認する方法」をご覧ください。
iDeCoおススメ証券会社を知りたい方は「iDeCoを始めるならSBI証券と楽天証券、どっちがいい?」をご覧ください。
以上、ご参考になれば幸いです。