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一次相続、二次相続、相次相続、再転相続、数次相続、代襲相続の違いを図解!

一次相続、二次相続、相次相続、再転相続、数次相続、代襲相続の違いを図解!
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あなたが現在、行っている相続は

「一次相続ですか?それとも数次相続ですか?」

こう聞かれて答えられますでしょうか?

  • 今わたしが調べている相続はどういうタイプの相続なの?
  • 一次・二次相続」「相次相続」「再転相続」「数次相続」「代襲相続」の違いは?

こんなギモンにお答えします。

相続にも似たようなパターンがあって、違いが分かりにくいですよね。

  • 相続の種類について知りたい
  • 「一次・二次相続」「相次相続」「再転相続」「数次相続」「代襲相続」の違いを知りたい

という方が多いのではないでしょうか。

この記事では一次相続」「二次相続」「相次相続」「再転相続」「数次相続」「代襲相続」の違いを解説します。

ぬくぬく
ぬくぬく

ぬくぬくも知らずに相続手続きしていましたが、「相次相続」については相続税の控除を受けられる「相次相続控除」があります。

本記事でわかること
  • 相続の種類
  • 「一次相続」「二次相続」「相次相続」「再転相続」「数次相続」「代襲相続」の違い
この記事を書いた人
ぬくぬく

家族の終活、介護、相続を1世代早く経験した30代サラリーマン。

【終活・介護・相続】
 ここ5年ほど、祖父の「終活」「介護」「相続」に取り組んできました。
 艱難辛苦した経験を書いています。

【投資・資産運用】
 2019年6月の老後2000万問題から、投資・資産運用を開始。
 家計の見直しで1年間で400万円貯めました!
 「米国ETF」と「全世界投資」でハイブリッド運用中!

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7分くらいで、各相続がどう違うのか確認ができるので、ご一読いただけますと幸いです。

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「一次相続」「二次相続」「相次相続」「再転相続」「数次相続」「代襲相続」の違い

相続には次の6種類あります。

相続の種類概要
一次相続両親のどちらかが亡くなった場合の相続
二次相続一次相続後に残された配偶者も亡くなった場合の相続
相次相続・一次相続の手続きが完了している
・一次相続発生から二次相続発生まで10年以内
再転相続・一次相続の手続きが終わっていない
・相続方法が「単純承認」「相続放棄」「限定承認」いずれかに決まっていない
・新たな相続が発生
数次相続・一次相続の手続きが終わっていない
・相続方法が「単純承認」「相続放棄」「限定承認」いずれかに決定している
・新たな相続が発生
代襲相続相続人になるはずの人が、他界して相続人になれず
「子」や「孫」が代わりに相続する
<相続6種類の概要一覧>

それぞれの違いを図解していきます。

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「一次相続」とは?

「一次相続」とは?

一次相続とはどういった相続なのでしょうか。条件は次のとおりです。

条件①:片親の相続

一次相続」は両親健在だったけれど、そのうち片方の親が他界した場合の相続のことです。

基本的に「配偶者」と「子」が相続人になります。

条件②:親が離婚していた場合

一方、もし親が離婚していた場合はどうなるのでしょうか?

離婚している場合の「一次相続」とは?

一次相続は、もし、離婚していたとしても、「子」が相続人なります。

離婚後の「配偶者」は相続人になりません

「二次相続」とは?

「二次相続」とは?

二次相続とはどういった相続なのでしょうか。条件は次のとおりです。

条件①:両親のうち、残った親の相続

二次相続」は、既に片方の親が他界(一次相続)しており、残った親が亡くなって発生した相続のことです。

条件②:親が離婚していた場合

離婚していても、一次相続のときと同様、「子」が相続人になります。

離婚している場合の「二次相続」とは?

二次相続は、離婚していたとしても、「子」が相続人なります。

「相次相続(そうじそうぞく)」とは?

「相次相続(相次相続)」とは?

相次相続(そうじそうぞく)」とは、10年の間に身内が相次いで発生する相続のことです。

詳しい条件は次のとおりです。

相次相続となる条件
  • 一次相続の手続きが完了している
  • 一次相続発生から二次相続発生まで10年以内

条件①:一次相続の手続きが完了している

相次相続となる条件1つ目は、一次相続の「遺産分割協議」や「相続税の申告」、「相続登記」が完了していることです。

条件②:一次相続発生から二次相続発生まで10年以内

相次相続となる条件2つ目は、一次相続発生から二次相続発生までの期間が10年以内の相続です。

一次相続の遺産分割協議や相続税の申告・納税が終わっていなければ後述する「数次相続」に該当します。

相次相続の場合、「相次相続控除」を受けられる可能性があります。

参考リンク5分で分かる!相次相続控除の金額を計算する方法!【実例で図解】

「再転相続(さいてんそうぞく)」とは?

「再転相続」とは?

再転相続(さいてんそうぞく)は、相続をするかしないかが決まる前に発生した相続のこと。

詳しい条件は次のとおりです。

再転相続となる条件
  • 一次相続の手続きが終わっていない
  • 相続の方針は「単純承認(何もせず3か月経過)」「相続放棄」「限定承認」いずれかに決まっていない
  • 新たな相続が発生する

条件①:一次相続の手続きが終わっていない

再転相続となる条件1つ目は、一次相続の「遺産分割協議」や「相続税の申告」、「相続登記」が完了していないことです。

条件②:相続の方針が決まっていない

再転相続となる条件2つ目は、相続の方針が「単純承認(何もせず3か月経過)」「相続放棄」「限定承認」いずれかに決まっていないことです。

相続では次の3パターンから相続するか否かを選択することになります。

  1. 3か月経過すると「単純承認」され、資産も負債も相続することになります。
  2. 負債が多額の場合、「相続放棄」して負債を相続しなくて済みます。
  3. 資産と負債どちらが多いかが分からないときは、負債から資産を差し引いて、プラスになった資産だけ相続する「限定承認」

参考リンク死亡後3か月以内に行う「相続放棄」「限定承認」の手続きと必要書類

条件③:上記条件①②の状態で新たな相続が発生する

再転相続となる条件3つ目は、条件①・②の状態(相続の方針が決まっておらず、手続きも終わっていない間)で、二次相続が発生すると「再転相続」となります。

一次相続から3か月すると単純承認したことになるので、実質3か月以内に発生した二次相続が「再転相続」と呼べます。

当然、遺産分割協議や相続登記、相続税の申告も終わっていない状態です。

「数次相続(すうじそうぞく)」とは?

「数次相続」とは?

数次相続(すうじそうぞく)」は、遺産分割協議を行っている間、新たな相続が立て続けに発生することをいいます。

数次相続となる条件は次のとおりです。

数次相続となる条件
  • 一次相続の手続きが終わっていない
  • 相続の方針は「単純承認(何もせず3か月経過)」「相続放棄」「限定承認」いずれかに決定している
  • 新たな相続が発生する

条件①:一次相続の手続きが終わっていない

数次相続となる条件1つ目は、一次相続の「遺産分割協議」や「相続税の申告」、「相続登記」が完了していないことです。

条件②:相続の方針が決まっている

数次相続となる条件2つ目は、相続の方針が「単純承認(何もせず3か月経過)」「相続放棄」「限定承認」いずれかに決定していることです。

条件③:上記条件①②の状態で新たな相続が発生する

数次相続となる条件3つ目は、条件①・②の状態(相続の方針は決まっているが、手続きが終わっていない状態)で、二次相続が発生すると「数次相続」となります。

具体的には

  • 遺産分割協議が終わっていない
  • 相続税の申告・納税が終わっていない
  • 相続登記(不動産登記)が終わっていない

うちに、新たな相続が発生すると「数次相続」となります。

遺産分割協議や相続税の申告・納税が終わっており、一次相続から10年以内の相続なら「相次相続」になり、11年以上なら通常の「二次相続」となります。

「代襲相続」とは?

「代襲相続」とは?

代襲相続(だいしゅうそうぞく)」は、被相続人より先に相続人が亡くなっており子(被相続人の孫)などが相続することです。

 相続人になるはずの人が、他界して相続人になれない場合、「子」や「孫」が代わりに相続するため、数次相続や相次相続との違いが分かりにくいです。

代襲相続」と数次相続相次相続との違いは「相続人が存命か否か」で、代襲相続は相続人が既に他界している場合になります。

各相続の「相続税控除・軽減制度」と「期限」の一覧

一次相続、二次相続、再転相続、数次相続、相次相続、代襲相続の違い一覧表
⇧クリックすると画像を拡大できます⇧

 「相続税控除・軽減制度」と「期限」を一覧を見てみると、各相続によって、「相続放棄・限定承認の申請期限」「準確定申告・納税の期限」「相続税の申告・納税の期限」が異なるのが分かると思います。

一次相続・二次相続において、

  • 相続放棄は3か月以内
  • 準確定申告は4か月以内
  • 相続税の申告は10か月以内

  • 相続税の基礎控除額は3000万円×(600万円×法定相続人数)
  • 死亡保険金・死亡退職金は500万円×(法定相続人数)
  • 配偶者控除は1.6憶円

というのは分かると思いますが、相次相続や数次相続、代襲相続も、相続方法の選択や準確定申告相続税の申告の期限が異なります

ぬくぬく
ぬくぬく

「再転相続」「数次相続」「相次相続」になると、さすがに私でも自分でこれらの相続手続きができとは思えません。

素直に専門家へ相談することをおススメします。

複雑な相続手続きは専門家へ相談しよう!

ぬくぬくのように誰に相談していいかわからない!と思ってしまったら、相続サポートなどの専門家へ必ず相談しましょう。

ぬくぬく
ぬくぬく

ちなみにぬくぬくは、司法書士に、登記申請書の確認をしてもらいました。

その後、自分で相続登記をオンライン申請したため、費用は発生しませんでした。

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法定相続情報一覧図の写しを取得して、相続手続きの手間を減らしたい方は「法定相続情報証明制度で「法定相続情報一覧図の写し」を取得する5ステップ」をご覧ください。

相続関係説明図の書き方について知りたい方は「相続関係説明図の書き方」をご覧ください。

遺産分割協議書の作成方法について知りたい方は「遺産分割協議書を作成する方法4ステップ」をご覧ください。

自分で相続登記する方法を知りたい方は「自分で相続登記をオンラインで申請手続きする方法のまとめ【保存版】」をご覧ください。

相続に関する記事は「相続手続きまとめ」にまとめていますので、是非ご覧ください。

相続に関する記事一覧

相続

以上、ご参考になれば幸いです。

相続
この記事を書いた人
ぬくぬく

家族の終活、介護、相続を1世代早く経験した30代サラリーマン。

【終活・介護・相続】
 ここ5年ほど、祖父の「終活」「介護」「相続」に取り組んできました。
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