2022年9月21日(水)より、dカードによるクレカ積立ができるようになりました!
しかし、必ずデメリットを確認してから利用するようにしましょう。
dカード積立ってどんなサービス?
メリット・デメリットは?
こんなお悩みにお答えします。
本記事をご覧の方は
という方が多いのではないでしょうか。
本記事では、dカード積立のサービスについて、他のクレカ積立サービスと比較しながらメリット・デメリットを解説します。
dポイント経済圏の住民は必読です!
5分くらいで、dカードのクレカ積立のメリット・デメリットが分かり、あなたにとって利用すべきサービスかがわかりますので、ご一読いただけますと幸いです。
dカード積立とは?
dカード積立は、
- クレジットカードである「dカード(GOLD含む)」で
- 「THEO+docomo」というロボアドバイザーサービスを利用して
で、積立投資(内部的には6,000を超える米国ETFをドル建て運用)するサービスです。
以下の表のとおり、「dカード」と「dカードGOLD」によって、大きくお得度が変わります。
対象クレカ | dカード | dカードGOLD |
---|---|---|
クレカ年会費 | 無料 | 11,000円(税込) |
最大積立金額 | 5万円 | 5万円 |
最低積立額 | 1万円 | 1万円 |
ポイント還元率 | 0.1% | 0.1~1% |
運用残高還元率 (類似:投信マイレージ) | 0.015% ※運用資産1万円につき、 1.5ポイント/月 | 0.015% ※運用資産1万円につき、 1.5ポイント/月 |
手数料割引サービス 「THEO Color Palette」 | 対象外 | 対象 |
また、他のクレカ積立サービスと異なり「eMAXIS Slimなどの優良投資信託を自分で選択しない」サービスとなっています。
dカード積立の手数料
「dカード(無印)」の場合、dカード積立の手数料は「一律1.1%」です。
TEHOは、米ドル建ての6,000以上のETFを運用します。
運用されているETFの信託報酬手数料に加えて、THEO利用に伴う手数料がかかります。
なお、「dカードGOLD」の場合、THEO+docomoにおける手数料割引サービス「THEO Color Palette(テオカラーパレット)」の手数料が適用されます。
しかし、dカード積立額は、THEO Color Paletteの利用額の対象外となります。
カラー(ランク) | dカードGOLDにおける THEO+docomoの手数料 |
---|---|
– ※ホワイト | 1.1% |
運用資産残高50万円未満 ※ブルー | 0.990% |
運用資産残高100万円未満 ※グリーン | 0.880% |
運用資産残高1,000万円未満 ※イエロー | 0.770% |
運用資産残高1,000万円以上 ※レッド | 0.715% |
公式リンクTHEO+docomo公式「手数料」
公式リンクTHEO+docomo公式「THEO Color Palette(テオカラーパレット)」
dカード積立のポイント還元率
dカード
一律0.1%
dカード(無印)クレカ積立によるポイント還元率は、毎月の積立金額の0.1%です。
dカードGOLD
ラ ン ク | dポイント 獲得数 (3か月) | dカード 積立 還元率 | 【参考】 dポイントカード 利用時の 還元率 |
---|---|---|---|
☆5 | 5,000 ポイント以上 | 1.0% | 2.5倍 |
☆4 | 1,500 ポイント以上 | 0.3% | 2倍 |
☆3 | 600 ポイント以上 | 0.3% | 2倍 |
☆2 | 100 ポイント以上 | 0.1% | 1.5倍 |
☆1 | 100 ポイント未満 | 0.1% | 1倍 |
dカードGOLDのクレカ積立によるポイント還元率は、「dポイントクラブの会員ランク」によって、0.1~1%。
例えば、直近3か月間でdポイントを5,000ポイント獲得していれば、会員ランク☆5となり、dカードGOLDでクレカ積立すれば、積み立て額の1.0%のdポイント還元となります。
dカード積立のスケジュール
日付 | 処理内容 | 具体例 |
---|---|---|
15日 | dカード積立設定期限 23:59に引き落とし確定 | 10/15までに積立設定 |
26日 | THEO+docomoへ入金(≒買付) ※土日祝は翌営業日 | 10/26に入金 |
翌月末 | dポイント還元 | 11/末にdポイント還元 |
翌々月10日 | dカード支払い ※土日祝は翌営業日 | 12/10にdカード利用料の支払い |
dカードによるクレカ積立は、毎月15日に設定期限、26日にTHEO+docomoへ入金して買付、翌月末にdポイント付与、翌々月にdカードの引き落としというスケジュールになっています。
「dカード積立」と「おつり積立」の違い
比較項目 | おつり積立 | dカード積立 |
---|---|---|
引落し | 「THEO+ docomo」で 積立設定した銀行口座 | dカード |
dカード明細への記載 | ✖ | 〇 |
運用額で 貯まるポイント | dポイント | dポイント |
dカード積立額で 貯まるポイント | ✖ | dポイント |
上限 | 上限なし (任意に設定可能) | 5万円/月 |
積立日 | 自身で設定した積立の引落し日 | 毎月26日 ※26日が土日祝の場合は、翌営業日 |
ドコモ回線 | 必須 | 不要 |
家族カード | ✖ | ✖ |
THEO Color Palette 適用条件 (手数料値引き) | 〇 ※解除すると 「THEO Color Palette」 適用外 | ✖ |
おつり積立とdカード積立の違いは上表のとおり。
dカード積立のメリット3つ
dカード積立のメリットは、次の3つです。
メリット①:dカードで積立投資できる
dカード積立のメリット1つ目は、dカードで積立投資できることです。
TEHO口座(日興証券口座)へ、わざわざ入金しなくても、dカードがあれば投資できます。
メリット②:積立額の0.1%~1%のdポイントが貯まる
dカード積立のメリット2つ目は、dカード(無印)なら0.1%、dカードGOLDなら運用金額に応じて0.1%~1%のdポイント還元があることです。
他のクレカ積立と同じ水準の1%還元を実現したいなら、dカードGOLDを保持し、dポイントを5,000ポイント/3か月取得する必要があります。
メリット③:ロボアドバイザ「THEO+[テオプラス]」で運用はおまかせ
dカード積立のメリット3つ目は、ロボアドバイザー「THEO+」による運用のため、買う商品やリバランスの手間は不要です。
dカード積立のデメリット8つ
dカード積立のデメリットは次の8つです。
デメリット①:手数料が「1.1%」で高い
THEO+docomo (dカード積立) | 投信工房 (松井証券) | |
---|---|---|
保有残高に対する手数料 | 1.1% | 0円 |
dカード積立のデメリット1つ目は、THEO+docomoの利用手数料が1.1%で高いことです。
同じロボアドバイザである松井証券の「投信工房」の利用手数料は0円です。
デメリット②:手数料割引サービス「THEO Color Palette(テオカラーパレット)」の対象外
dカード積立のデメリット2つ目は、dカードGOLD保有者限定で、取得したdポイントに応じてTHEO+の利用手数料が割引になるサービス「THEO Color Palette(テオカラーパレット)」の対象外であることです。
なお、「対象外」は、次の2つの意味で対象外になります。
- dカード積立は「「THEO Color Palette(テオカラーパレット)」適用条件に含まれません
- 「通常積立」や「おつり積立」を解除してdカード積立にしたら「THEO Color Palette(テオカラーパレット)」の対象外になる
dカード(無印)を利用している場合は、そもそもTHEO Color Palette(テオカラーパレット)の対象外ですので、気にする必要はありません。
デメリット③:dカード積立のポイント還元率は0.1%で低い
貰えるポイント比較 | dカード 0.1% | 三井住友カード 0.5% | 楽天キャッシュ 0.5% | マネックスカード 1.1% | auPAYカード 1% |
---|---|---|---|---|---|
10,000円/月積立 | 10 | 50 | 50 | 110 | 100 |
50,000円/月積立 | 50 | 250 | 250 | 550 | 500 |
dカード積立のデメリット3つ目は、dカード積立のポイント還元率が0.1%で、他のクレカ積立サービスと比較して低いことです。
dカードGOLDを保有していて、dポイントクラブのランクが☆5なら、1%(auPAYカードと同等)のdポイント還元率となります。
デメリット④:保有残高のポイント還元率は0.015%で低い
dカード積立のデメリット4つ目は、保有残高のポイント還元率が0.015%(1万円につき1.5dポイント)で、低いことです。
例えば、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を想定して、他のクレカ積立と比較すると、次の表のとおりです。
保有残高 | dカード 0.015% | 三井住友カード 0.042% | 楽天キャッシュ | マネックスカード 0.03% | auPAYカード 0.005% |
---|---|---|---|---|---|
10,000 | 1.5 | 4.2 | 0 | 3 | 0.5 |
100,000 | 15 | 42 | 10 | 30 | 5 |
1,000,000 | 150 | 420 | 100 | 300 | 50 |
10,000,000 | 1500 | 4200 | 500 | 3000 | 500 |
参考リンククレカの投資信託積立でポイントが貰える6つを徹底比較!
デメリット⑤:積立最低金額が「1万円以上」かつ「1,000円単位」でしか積み立てられない
dカード積立のデメリット5つ目は、最低積立額が10,000円・1,000円単位で、他のクレカ積立サービスと比較して高いことです。
10,000円以下で積み立てを考えている人は、非対応なのでご注意を!
dカード | 三井住友カード ※SBI証券 | 楽天カード ※楽天証券 | マネックスカード ※マネックス証券 | auPAYカード ※auカブコム証券 | |
---|---|---|---|---|---|
最低積立金額 | 10,000円 1,000円単位 | 100円 1円単位 | 100円 1円単位 | 1,000円 1円単位 | 100円 100円単位 |
最高金額 | 50,000円 | 50,000円 | 100,000円 ※楽天キャッシュ積立5万 楽天カード積立5万 | 50,000円 | 50,000円 |
参考リンクSBI証券+三井住友カードのクレジットカード積立投資を徹底解説!
参考リンク楽天証券+楽天キャッシュ積立クレジットカート積立投資を徹底解説!
参考リンクマネックス証券のクレカ積立を徹底解説!設定は2ステップのみ!
デメリット⑥:NISA・iDeCoには非対応
dカード積立のデメリット6つ目は、NISAにもiDeCoにも非対応であることです。
参考リンクNISAとは?
参考リンクiDeCoとは?
デメリット⑦:分配金の外国税額控除を受けるなら確定申告が必要
dカード積立のデメリット7つ目は、米国ETFの分配金における米国で課税された分の控除(外国税額控除)を受けるなら、確定申告が必要であることです。
THEO口座開設時に「特定口座(源泉徴収あり)」を選択すれば、確定申告不要です。
しかし、分配金にかかる外国税10%課税分を取り戻したい場合は、確定申告が必要です。
参考リンク確定申告書等作成コーナーで外国税額控除を申請する方法
デメリット⑧:dカード積立はdカードGOLDの年間利用額特典対象外
dカード積立のデメリット8つ目は、dカードGOLDの「年間ご利用額特典」の対象外であることです。
dカードGOLDの場合、年間利用額に応じて次のような特典が貰えます。
年間利用額 | 特典 | 還元率 |
---|---|---|
100万円(税込)以上 | 11,000円相当のもの | 1.1% |
200万円(税込)以上 | 22,000円相当のもの | 1.1% |
dカード積立の積み立て額は、dカードGOLDにおける、年間利用額の100万円・200万円として換算されません。
期間によって貰える特典が変わるようですが、2022.6月では、以下の表のような特典が貰えたようです。
お買い物割引クーポン | サービス割引 |
---|---|
TAKASHIMAYAグルメ&コンフォート | kikito(ドコモのデバイスレンタル) |
ケータイ購入割引クーポン | dジョブ(スマホワーク) |
dショッピング | dミールキット(食材宅配) |
dfashion | |
dブック |
dカードGOLDの年間利用額特典では、dポイントなどは貰えません。
おススメする人は「dポイント経済圏」で、「dカードGOLD」を持ってる人
dカード積立について、ポイントを解説してきました。
総じて言えることは、dカード積立をおススメできるのは
- dポイント経済圏の住民であること
- dカードGOLDで、dアカウントのランクが☆5であること
- 投資はeMAXIS Slimなどの優良投信を自分で選択せず、おまかせしたい
- 高い手数料も我慢できる
という人です。
あなたにとってdカード積立が最適な投資なのかは、熟慮して選択しましょう!
私個人も、身内にdカード保有者がいますが、”投資”という観点から、例えdカードを持っていたとしても「SBI証券のクレカ積立」をおススメします。
楽天経済圏の住民であれば、楽天証券で、楽天カード積立という選択肢もあります。
米国株を主体にしていて、投信積立もしたいのであれば、マネックス証券のクレカ積立という選択肢もあります。
資産運用に関する記事は「資産運用まとめ」にまとめていますので、是非ご覧ください。
以上、ご参考になれば幸いです。