マイナンバーカードを読み取るのにICカードリーダーが必ず必要と誤解していませんか?
ICカードリーダーは⇩のような、USBでPCに繋いでマイナンバーカードを読み取る機械のことです。
実は、お手持ちのスマートフォンを、ICカードリーダーの代わりにして、マイナンバーカードを読み取りできます。
スマートフォンをICカードリーダーにしてマイナンバーカードを読み取りたい!
こんなお悩みにお答えします。
マイナンバーカードを使う機会が増えて、ICカードリーダーを買うかどうか迷いますよね?
という方が多いのではないでしょうか。
この記事ではスマートフォンをICカードリーダーにしてマイナンバーカードを読み取る方法について解説します。
ぬくぬくが実際にスマートフォンをICカードリーダーにして検証した内容ですよー
10分くらいで、お手持ちのスマートフォンをICカードリーダーにできるので、ご一読いただけますと幸いです。
スマホをICカードリーダーにする方法4ステップ
スマホをICカードリーダーにしてマイナンバーカードを読み込む方法は次のとおりです。
それでは詳しく見ていきましょう!
ステップ①:環境を準備しよう!
まずはご自分の環境が対応しているか確認しましょう!
対応PC(Windows)
- Microsoft Windows 10 (32bit / 64bit)
- Microsoft Windows 8.1 (32bit / 64bit)
- bluetooth搭載
対応PC(Mac)
- macOS 10.15 Catalina
- macOS 10.14 Mojave
- bluetooth搭載
対応ブラウザ
- Internet Explorer 11
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Safari 13.1.2
- Safari 13.1
ステップ②:PCとスマートフォンをBluetoothでペアリングしよう!
まずはマイナンバーカードを読み込ませたいパソコンと、ICカードリーダー化するスマホをBluetoothでペアリングします。
ステップ③:スマートフォンで「JPKI利用者ソフト」「マイナポータルAP」をダウンロードしよう!
JPKI利用者ソフト
地方公共団体情報システム機構無料posted withアプリーチ
マイナポータルAP
内閣府番号制度担当室無料posted withアプリーチ
続いて、スマートフォンで「JPKI利用者ソフト」と「マイナポータルAP」をダウンロードします。
ステップ④:PCで「JPKI利用者ソフト」「ICカードリーダライタ設定」をセットしよう!
続いてパソコンをセットアップしましょう。
④ー1.「JPKI利用者ソフト」をインストール
「JPKI利用者ソフト(利用者クライアント)」をダウンロードしてインストールします。
ダウンロードしたらインストールします。初期値のまま「次へ」で進んでいけばOKです。
④ー2.ICカードリーダライタ設定で「Bluetooth対応」を設定します。
これでスマホからマイナンバーカードを読み込んで、PCにマイナンバーカードの情報を渡せる準備は完了です!
では実際にマイナンバーカードを使って公的サービスにログインしてみましょう!
実際に「確定申告書等作成コーナー」へログインしてみよう!
それでは実際に「確定申告書等作成コーナー」へログインしてみましょう!
これでログインできます。
もし読み取れない場合「マイナンバーカードがスマホで読み取れない!原因と解決方法は?」をご覧ください。
「e-Tax」「確定申告書等作成コーナー」「マイナポータル」のスマホ+bluetooth+PCのログイン検証結果
確定申告書等作成コーナーはIEでないとログインできませんでした。
実は、公的サービスによって、ICカードリーダー化したスマホを使ってログインできるブラウザが異なります。
サービス名 | ICカードリーダー化したスマホを使ったログイン |
---|---|
国税電子申告・納税システム(e-tax) | 〇 |
e-Taxソフト(Web版) | 〇 |
確定申告書等作成コーナー | ▲ (IEのみOK) |
マイナポータル | × |
確定申告書等作成コーナーはInternetExplorer11(20H2)でないとスマホ+マイナンバーカードでログインできない
確定申告書等作成コーナーは2021年からGoogleChrome、Edgeにも対応しました。
しかしTwitterでも呟きましたとおり、
マイナンバーカード方式で確定申告する場合、
スマホ+Bluetooth+PCはInternetExplorerでしか対応しておらず「EW140-1510」エラーになります。
マイナポータルはICカードリーダ化したスマホでログインできない!
マイナポータルはICカードリーダ化したスマホでログインできません。
しかし、マイナポータルへログインするなら次の2つの方法があります。
マイナポータルAP
内閣府番号制度担当室無料posted withアプリーチ
方法②:2次元バーコードでログイン
PC画面で見たいなら「2次元バーコードでログイン」から>PC画面に表示されたQRコードを「マイナポータルAP」で読み取り>マイナンバーカード読み取り>PC画面ログイン が楽です。
よくある質問Q&A
- QパソコンにBluetooth機能が搭載されているかを確認する方法は?
- A
- Qパソコンとスマートフォンが通信可能な距離は?
- A
パソコンとスマートフォンが通信できる距離は10メートル以内ですが、マイナンバーカード読み取り時の推奨距離は1メートル以内です。
- Qスマホを機種変更しました。JPKI利用者ソフトはどうしたら?
- A
旧スマホで特別な処理は不要です。アンインストールしてください。
新スマホで改めてJPKI利用者ソフトをインストールしてスマホをICカードリーダー化して利用してください。
- QJPKI利用者ソフトは氏名・住所等の個人情報が残りますか?
- A
残りません。JPKI利用者ソフトの「ファイル出力」等の機能でパソコンに保存したファイルは残ります。
- Q1台のパソコンで複数のユーザがJPKI利用者ソフトを使用できますか?
- A
できます。
管理者権限でパソコンにJPKI利用者ソフトをインストールしていれば、他のユーザがJPKI利用者ソフトのインストールは不要です。
その他は「マイナンバーカードがスマホで読み取れない!原因と解決方法は?」をご覧ください。
スマホをICカードリーダーにしてマイナンバーカードを読み取る方法 まとめ
お手持ちのスマートフォンをICカードリーダー代わりにしてマイナンバーカードを読み取る方法の4ステップは次のとおりです。
割と簡単だったのではないでしょうか。
それでも正直、確定申告などの電子申告等で使う場合は、ICカードリーダーがあった方がやはり便利です。
理由は次のとおり。
- マイナンバーカード読み取りの安定性はICカードリーダーの方が上。
- USB差してマイナンバーカードを置いておけば勝手に認証してくれる。
- 3000円程度なので、それほど高くない。
- SuicaやEdyの残高把握にも使える。
マイナンバーカードのスマホ搭載は2022年度にAndroidから!に書きましたとおり、2022年にはマイナンバーカードの機能がAndroidスマホに搭載できる予定です。
しかし、PCで公的サービスの電子申告した方が楽(入力が多い等)な場面では引き続き、本手順もICカードリーダーがあると便利ですよ。
また、マイナンバーカードは今後使い道が増えます!是非知る人ぞ知る!マイナンバーカードのロードマップ26選!!もご覧ください。
以上、ご参考になれば幸いです。