民間の『生命保険』と『医療保険』がいらないと言われる理由をご存知でしょうか?
特に、おひとり様なのに民間の生命保険・医療保険に加入している人、なんて裕福なんでしょうか。
石油王でしょうか?羨ましいです。
- 民間の生命保険・医療保険は必要?
- 今入っている保険を解約したいけど手続きが面倒
- 家計の見直しをしたいけど、何から手を付ければ?
こんなお悩みにお答えします。
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、約8割の人が何らかの生命保険・医療保険に加入しています。
という方が多いのではないでしょうか。
この記事では「おひとり様で生命保険・医療保険がいらない理由」や「保険を解約した場合の打ち手」について解説します。
ぬくぬくも友人に勧められて保険に加入していましたが、”おひとり様”なので、家計を見直して「生命保険」も「医療保険」も解約しました。
3分くらいで、家計の見直しでも最も効果的な「保険の見直し」で毎年24万円の節約を実現しようと思えるので、ご一読いただけますと幸いです。
【結論!】民間の「生命保険」「医療保険」はいらない!
結論から申し上げますと
民間の「生命保険」「医療保険」は今すぐ解約!
いきなり「解約!」と言われても不安ですよね。
「生命保険」「医療保険」がいらない理由は次の3つです。
もちろん「生命保険」「医療保険」を解約することでメリットが生まれますが、デメリットもあります。
それでは詳しく解説していきます。
民間の「生命保険」「医療保険」がいらない3つの理由
「生命保険」「医療保険」がいらない理由は次の3つです。
保険がいらない理由①:生命保険は「遺族のため!」おひとり様は特に不要!
生命保険は、残された遺族のために入る保険です。
特に、残す相手のいない“おひとり様”には不要です。
そもそも「生命保険」に入る理由は?
そもそも「生命保険」に入る理由を考えたことはありますか?
ぬくぬくは、本気で家計の見直しを行うまで、考えたことが無かったよ。
ただ「何となく」で生命保険に加入してたの。
そもそも生命保険に入る理由は次の3つです。
生命保険に入るべき理由
- 遺族の生活費
- 子どもの教育費
- 葬式代
残す相手がいなければ「生命保険」は入る必要無し!
おひとり様であれば、「遺族」と言っても親・兄弟姉妹で、あなたが扶養しなければならないわけじゃないですよね?(特殊な事情を除いて)
当然、子どももいないので教育費も不要です。
差し当たってお葬式の費用が必要になりますが、葬儀は10万円程度で実施可能です。
お世話になった親にお金を残してあげたい
という方もいるかもしれません。
残された家族はお金を貰って悲しみや傷が癒えるわけではありません。
なによりも、あなたが元気で生きていることを望むでしょう。
特に「おひとり様は“残す相手がいない”」ことから、生命保険に入る必要はありませんね。
保険がいらない理由②:医療保険は「公的保険」で事足りる!
医療保険は、公的保険(国民健康保険、健康保険)の「高額療養費制度」で事足りるので、おひとり様では不要です。
医療保険は「公的保険」で事足りる理由
世間で医療保険に入る理由の大多数を占めるのが次の4つです、
- 公的医療保険だけでは不十分
- 「三大疾病にかかる、「慢性疾患にかかる、「不慮の事故にあう」で医療費がかさむ
- 保険対象外の差額ベッド代がかかる
- 保険対象外の先進医療の費用がかかる
しかし、いずれも
- そもそも保険に入る目的
- 病気の治療にかかる費用
- 高額療養費制度
- 病気の治療にかかる時間
を知るだけで「医療保険」が不要と分かります。
そもそも「医療保険」に入る理由は?
そもそも医療保険に入る理由は、次の2点です。
医療保険に入る理由
- 治療費が払えないリスクに備える
- 治療費を払った場合、生活が困窮するリスクに備える
もし、万が一、入院や病気で多額の費用がかかるかもしれない、ということで「がん保険」「三大疾病」「生活習慣病」などの保険に入りますよね。
しかし、それらの治療に必要な金額をご存知ですか?
病気の治療にかかる費用は?
保険が必要かどうかは「がん」「三大疾病」「生活習慣病」などのを治療するために必要な費用はいくら必要なのかを知っておきましょう。
No | 病気 | 治療にかかる費用 (一時支出) | 高額療養費制度適用 (実際に支出する額) |
---|---|---|---|
1 | がん | 約280,000円 | 約87,000円 |
2 | 心筋梗塞 | 約250,000円 | 約86,000円 |
3 | 脳卒中 | 約320,000円 | 約88,000円 |
4 | 糖尿病 | 約210,000円 | 約85,000円 |
5 | 白血病 | 約460,000円 | 約93,000円 |
がんの治療には28万円、心筋梗塞・脳卒中は30万円前後、高くても白血病の46万円です。
月1万円の保険に加入していたとしたら、3~5年あれば治療に必要なお金が貯まります。
もしあなたが20~30代であれば、3~5年の間に、がんや心筋梗塞を繰り返しますか?
「高額療養費制度」で高額の医療費は還付される!
高額療養費制度とは、1か月間で支払う医療費の自己負担額が多大になった場合、所得金額に応じて払い戻しされる制度のことです。
かんたんに高額療養費制度について解説しましょう!
我々が住む日本では、国民皆保険制度が適用されていて、医療費負担が1~3割で済みますよね。
職業 | 公的保険制度 |
---|---|
自営業 | 国民健康保険 |
会社員やその扶養家族 | 健康保険 |
75歳以上高齢者 | 後期高齢者医療保険 |
これらの公的保険制度には共通して「高額療養費制度」があります。
高額療養費制度は
月の医療費が高額になったとき、所得に応じて医療費を還付してくれる
という、最強の保険制度のおかげで、医療費で支出する最大金額は10万円前後になります。
所得別で、ひと月の医療費の支払い上限額を一覧にすると次のとおりです。
年収(概算) | ひと月の上限額 (世帯ごと) | 多数回該当自己負担限度額 (過去12か月以内に4か月以上 限度額を超えた場合) |
---|---|---|
1160万円 | 252,600円+(医療費-842,000円)✖1% | 140,100円 |
770~1160万円 | 167,400円+(医療費-558,000円)✖1% | 93,000円 |
370~770万円 | 80,100円+(医療費-267,000円)✖1% | 44,400円 |
156~370万円 | 57,600円 | 44,400円 |
住民税非課税世帯 | 35,400円 | 24,600円 |
高額療養費制度の利用例
高額療養費制度で医療費の還付を受けるには市区町村役場での申請が必要になります。
実際に高額療養費制度を受けた例を見てみましょう。
心労たたって心筋梗塞
で1か月入院!
年収 | 500万円 |
入院(大部屋) | 心筋梗塞で1か月間入院 |
治療費+入院費 | 50万円 |
窓口支払
3割負担なので15万円を窓口で支払います。
高額療養費制度適用
高額療養費制度を申請すると「67,570円の還付」を受けられます。
窓口で支払った医療費 | 150,000円 |
自己負担金額の限度額 | ▲82,430円(※) |
高額療養費制度による還付額 | 67,570円(還付額) |
※80,100円+(500,000円-267,000円)×1%
事前に市区町村で「負担限度額認定証」を取得しておけば、窓口での支払いは「高額療養費制度」適用後の金額である「82,430円」の支払いになりますよ。
マイナンバーカードの健康保険証化で、事前の負担限度額認定証も不要になります!
病気を治すためにかかる時間は短くなっている!
医療保険で「入院1日目から保険適用!」みたいな広告をよく目にすると思います。
それもそのはず、医療の進歩によって入院期間は短くなっています。
逆に「3か月超えると病院から出される!?」なんてまことしやかに囁かれますが、そもそも治療にそんなに時間はかかりません。
先ほどピックアップした病気に、平均入院日数を加えてみると次のとおりです。
No | 病気 | 治療にかかる費用 (一時支出) | 高額療養費制度適用 (実際に支出する額) | 平均入院期間 |
---|---|---|---|---|
1 | がん | 約280,000円 | 約87,000円 | 約20日 |
2 | 心筋梗塞 | 約250,000円 | 約86,000円 | 約9日 |
3 | 脳卒中 | 約320,000円 | 約88,000円 | 約21日 |
4 | 糖尿病 | 約210,000円 | 約85,000円 | 約27日 |
5 | 白血病 | 約460,000円 | 約93,000円 | 約27日 |
大体一か月あれば入院治療は終了しますね。
公的保険制度があるので「医療保険」は必要無い!
上記のとおり、医療費は最大10万円前後で済みます。
もし毎月20,000円の医療保険に入っていなかったら、半年でその治療費を賄えます。
民間医療保険で入院保険金1日目から5000円をよく聞きますが、20日間入院しても貰えるのは最大10万円。
「あなたは、毎年入院、しますか?」
これで、医療保険は「公的保険(国民健康保険、健康保険)」の「高額療養費制度」があれば事足りるのが分かっていただけたかと思います。
保険がいらない理由③:働けなくなったら「障害年金」を貰える!
- 障害等により就労不能となる
- 後遺症や障害が残る
- 治療の長期化で収入が途絶える
など、病気やケガで働けなくなったときに備える「就業不能保険」の役割は、国民年金・厚生年金加入者が受け取れる「障害年金」があります。
障害年金は、国民年金または厚生年金に加入しているかたが、障害等級に応じて、「障害年金」を受け取る制度です。
「国民年金」と「厚生年金」で貰える金額が異なります。(次の表のとおり)
障害等級 | 年金額 | 月額換算 | 計算式 |
---|---|---|---|
1級 | 977,125円/年 | 81,427円/月 | 781,700円✖1.25 |
2級 | 781,700円/年 | 65,141円/月 | 781,700円 |
障害等級 | 年金額 | 月額換算 | 計算式 (50歳で給与30万/月の場合) |
---|---|---|---|
1級 | 690,606円/年 | 57,550円/月 | 標準報酬月額(※)×5.481/1000×厚生年金加入月数×1.25 |
2級 | 552,484円/年 | 46,040円/月 | 標準報酬月額×5.481/1000×厚生年金加入月数 |
※・・・標準報酬月額は[基本給+諸手当(時間外勤務手当や扶養手当等)+通勤手当]のことです。
障害年金だけで月5万円は固いです。
これだけで生活するのは無理ですが、生活保護制度と組み合わせれば、住民税非課税世帯になりますし、間違いなく生きていけます。
民間の「生命保険」「医療保険」を解約するメリット3つ
民間の「生命保険」「医療保険」を解約するメリットは3つあります。
保険解約のメリット①:毎月2万円、毎年24万円、10年で240万円を貯蓄できる
ぬくぬくは毎月2万円近く「保険料」を払っていましたので、それを例にしています。
毎月2万円の「生命保険」「医療保険」の保険料を支払っていたとすると
- 毎月2万円
- 毎年24万円
- 10年で240万円!?
を保険会社へ支払うことになりますので、240万円貯蓄できたことになります。
もしあなたが
なら、その保険料を貯蓄に回してみませんか?
保険解約のメリット②:家計の見直しの成果を最もかんたんに感じられる
「生命保険」「医療保険」の解約は電話1本でできます。
家計の見直しを行うにあたって”確認すべきは固定費”というは定番中の定番。
私がおすすめする家計の見直し方法は
- 半信半疑で家計の見直しの実行
- 家計の見直しをした成果が出る
- 他の家計も見直してみよう!
- 新しい家計の見直しでも成果が出た!!
という成功体験を積み重ねていって、段々に家計のスリム化を進めていく方法 です。
「生命保険」「医療保険」の解約は、最もかんたんで、かつ効果が大きく、家計の見直しの達成感を感じやすいので強くおススメします!
「今の若者は結果をすぐ求める」という話をよく聞きます。
30代の私も、自分自身がすぐに結果を求める傾向が強いです。
そんな私でも、「生命保険」「医療保険」の解約で得られた成果を切っ掛けにして、1年で400万円の貯蓄に成功しました。
とは言っても、すぐに動き出せる人は全体の1割程度人しか行動に移せません。
あなたも、行動力溢れた1割の人になってみてはいかがでしょう?
保険解約のメリット③:節約できた保険料を投資に回せば老後資金を捻出できる
では、この不要な保険料を支払って損していた「毎月20,000円」を年利3%リターンで10年投資していたらどうなっていたのでしょうか?
結果はコチラ!
あくまでシミュレーションですが、実際の銘柄で「eMAXIS全世界株式インデックス」を選択していたら「+183.52%」なので、一括投資していたら「440万円」になっていたことになります。
結果、保険料を投資に回していたら、2~3回は大病して入院・治療できたことになります。
投資の力は偉大です。
手続きが面倒、とか言ってる場合じゃないです。
>マネーリテラシーが無くて1000万円損してた!後悔したこと6つ」
民間の「生命保険」「医療保険」を解約するデメリット2つ
保険解約のデメリット①:万が一が発生するリスクは存在する
もし保険を解約した後に亡くなってしまうと、貰えるはずの死亡保険金が貰えません。
ただし、解約を選択した本人の責任です。
残される家族やご自分の資産状況などを勘案し、「ただ何となく」ではなく、「残された家族が生活していけるための保険金を残す」などの目的をもって、保険に加入しましょう。
保険解約のデメリット②:家族や親戚に理解されない
公的保険制度を利用すれば、おひとり様にとって民間「生命保険」「医療保険」は不要である旨は十二分にご理解いただけたと思います。
しかし、あなたのご家族、特に親御さんにもご理解いただけるとは限りません。
ぬくぬくの両親にも説明しましたが
「何かあったら不安だから・・・」
という反応でしたorz
世代を超えて理解いただくのは難しいと思いますので、無理にご理解いただく必要はありません。
あなたの人生です。検討の上、「保険は不要!」と思ったら、あなたの保険だけ解約すれば良いのです。
どうしても不安で「生命保険」「医療保険」に加入しておきたいなら?
というあなたは、保険の相見積もりを必ず実施してください。
ぬくぬくおススメの「生命保険」「医療保険」の相見積もり方法
- まずはオリックス生命の保険料シミュレーションで、どの保険が自分に必要か確認します。
- 「価格.com(生命保険)」「価格.com(医療保険)」「保険市場」で相見積もりを取る
- 条件に合った保険を契約する
- 最低限の保険で十分という方には「都道府県民共済」がおススメです。
民間の「生命保険」「医療保険」は何のために入るのか、不要なら今すぐ解約して固定費を減らそう!
いかがでしたでしょうか?
簡単にまとめていきます。
民間の「生命保険」「医療保険」は今すぐ解約!
「生命保険」「医療保険」がいらない理由は次の3つです。
「生命保険」「医療保険」を解約するメリット3つとデメリット2つは次のとおりです。
どうしても保険をお守りにしたい人は
- オリックス生命の保険料シミュレーションで、どの保険が自分に必要か確認
- 「価格.com(生命保険)」「価格.com(医療保険)」「保険市場」で相見積もり
- 条件に合った保険を契約する
- 最低限の保険で十分という方は「都道府県民共済」
よく考えて、不安に思って継続するのも結構ですが、「解約する」というのも選択肢のひとつであることを肝に銘じていただけると幸いです。
「資産運用」「投資」を始めたい方は「資産運用」「投資」の始め方15ステップ!にまとめていますので是非ご一読ください!
家計の見直しや資産運用については「誰でもできる!家計の見直しや資産運用の始め方から出口戦略のまとめ」にまとめていますのでご覧ください。