2024年から始まる新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に分かれており、債券やREIT(リート:不動産投資信託)、金の投資信託積立は「成長投資枠」でしか設定できません。
- 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」それぞれで、いくら積立設定すればよい?
- 毎月だけでなく、毎日・毎週積立の確認もしたい
こんなお悩みにお答えします。
本記事をご覧の方は
という方が多いのではないでしょうか。
本記事では、新NISAに備えて、毎月・毎週・毎月で、債券やリートを含んだアセットバランスで買付設定すれば良いのか自動算出ツールをダウンロードできます。
ぬくぬくが新NISAに備えて、実際に証券会社のサイトで買付設定することを想定して作ったスプレッドシートを公開してますので、参考にしてみてくださいねー
3分くらいで、新NISAに備えて、どのアセットのファンドを、どの積立額で、どの設定日で積み立て設定すれば良いのか分かりますので、ご一読いただけますと幸いです。
新NISAのおさらい
2024年1月から始まる新NISAの概要は以下のとおり。
新NISAの基本概要
勘定区分 | 特定累積投資勘定 (つみたて投資枠) ※旧つみたてNISA | 特定非課税管理勘定 (成長投資枠) ※旧一般NISA |
---|---|---|
利用できる方 | 18歳以上 | 18歳以上 |
年間投資枠 (非課税投資枠) | 120万円/年 10万円/月 | 240万円/年 |
生涯投資枠 | 最大1,800万円 | 最大1,800万円のうち 1,200万円 |
売却による 非課税投資枠復活 (買い付け残高管理) | 〇 復活は生涯投資枠のみ | 〇 復活は生涯投資枠のみ |
併用 | 〇 | 〇 |
非課税投資対象 | 投資信託 (金融庁指定) | 投資信託 株・ETFなど (レバレッジ除く) |
非課税保有期間 | 無期限 | 無期限 |
投資可能期間 (勘定設定期間) | 無期限 | 無期限 |
R6年以降の取り扱い (2024年) | 既存NISAとは別枠 | 既存NISAとは別枠 |
新NISAを、さらに詳しく知りたい方は「新NISAとは」をご覧ください。
参考リンク2024年から始まる「新NISA」を解説!結局、早く始めたもん勝ち!
債券・REIT・金が買えるのは「成長投資枠」のみ
新NISAにおけるポイントは、
- 「つみたて投資枠」では株式投資信託しか買えない
- 債券・リート・金など株式以外の投資信託は「成長投資枠」でしか買えない
- 「つみたて投資枠」の非課税枠は1,800万円、「成長投資枠」の非課税枠は1,200万円、両方合わせた最大の非課税枠は1,800万円まで
という点です。
アセットバランスに債券などを組み込んでいる場合は、「成長投資枠」を利用して積立するしかありません。
ぬくぬく自身も、アセットバランスに債券・リート・金を組み込んでいます。
本記事で公開している「新NISA積立設定算出ツール」では、
- 株式投信をつみたて投資枠で積み立て
- 株式投信以外を成長投資枠で積み立て
するとき、各投資枠で、どのアセットを、いくらで積み立て設定すれば良いかを自動算出しています。
「新NISA積立設定額算出ツール」でできる4つのこと
「新NISA積立設定額算出ツール」の前提条件は以下のとおりとなっています。
本ツールは、以下のような人を対象としています。
- アセットバランスに「債券」「リート」「金」など、株式以外を組み込んでいる
- 株式投信は「つみたて投資枠」を利用予定
- 株式投信以外は「成長投資枠」を利用予定
上記の前提のもと、「新NISA積立設定額算出ツール」でできることは以下のとおりです。
①株式系投資信託は「つみたて投資枠」で
新NISA積立設定額算出ツールでは、株式系投資信託は「つみたて投資枠」を利用するよう初期設定されています。
なお、「NISA枠」列は、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を切り替えられるようになっていますので、成長投資枠として算出することも可能になっています。
②債券・REIT・金は「成長投資枠」で
新NISA積立設定額算出ツールでは、債券・リート・金など、株式以外の投資信託は「成長投資枠」を利用するよう設定されています。
なお、債券・リート・金の投資信託は「つみたて投資枠」を利用できないため、変更できません。
③毎日・毎週・毎月いくらで買付設定できるか
新NISA積立設定額算出ツールでは、入力した「毎月積み立て額」と「割合(アセットバランス)」を元に、「毎日」「毎週」「毎月」で、アセットごとにいくら積み立てれば良いか自動算出してくれます。
なお、毎日は20日/月換算、毎週は52週/年換算になっています。
④「つみたて投資枠」「成長投資枠」の使い切りタイミング
新NISA積立設定額算出ツールでは、入力した「毎月積み立て額」をもとに、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が使い切れるタイミング(該当年)を自動算出してくれます。
最大、2,523年まで(毎月1,000円積み立て)対応しています。
「新NISA積立設定額算出ツール」の使い方7ステップ
「新NISA積立設定額算出ツール」の使い方は、次の7ステップで利用できます。
ステップ①:ツールをダウンロード
新NISA積立設定額算出ツール利用ステップ①では、下記ボタンから「新NISA積立設定額算出ツール」をダウンロードします。
なお、ご自身のGoogleドライブのフォルダに「コピーを作成」してからご使用ください。
ダウンロード方法詳細Googleスプレッドシートをダウンロードする方法2つ
アクセス権を申請いただいても対応いたしかねますのでご了承ください。
※具体的には、「ファイル」→「コピーを作成」でご自身のGoogleドライブへコピーの上ご利用ください。
※なお、「コピーを作成」するためには、Googleアカウントでのログインが必要です。また、個別のお問い合わせには対応できませんのでご了承ください。
ステップ②:毎月投資できる金額を設定
新NISA積立設定額算出ツール利用ステップ②では、「毎月積み立て額」を入力します。
ステップ③:アセットバランスを設定
新NISA積立設定額算出ツール利用ステップ③では、「割合」を入力します。
自分が目標としているアセットバランスを入力すればOKです。
ステップ④:株式系投資信託は「つみたて投資枠」か「成長投資枠」か選択
新NISA積立設定額算出ツール利用ステップ④では、株式系投資信託の「NISA枠」項目で、「つみたて投資枠」か「成長投資枠」を選択します。
初期設定は「つみたて投資枠」になっています。
成長投資枠を選択すると、積立金額項目で「成長投資枠列」に金額算出されます。
ステップ⑤:積立設定する金額を自動算出
新NISA積立設定額算出ツール利用ステップ⑤では、毎日・毎週・毎月に、設定すべき積立額が自動算出されます。
例えば、月額50,000円を毎週積立したいなら、eMAXIS Slim 先進国株式の場合、つみたて投資枠で3,692円を毎週積立設定すればOK。
eMAXIS Slim 日本債券の場合、成長投資枠で462円を毎週積立すればOK。
ステップ⑥:つみたて投資枠・成長投資枠の使い切りタイミングを把握
新NISA積立設定額算出ツール利用ステップ⑥では、つみたて投資枠・成長投資枠の使い切りタイミングを確認します。
ただし!
1,800円もの非課税枠を使い切れる人など、そうはいません。
したがって「全然余裕で余るわ!」という安心となるようご活用ください。
ステップ⑦:新NISA口座で積立設定
新NISA積立設定額算出ツール利用ステップ⑦では、実際に新NISA口座で買付られるようになったら、自動算出したとおりに金額を入力して積立買付します。
なお、積立設定時、「つみたて投資枠」「成長投資枠」を指定できるようになると予想しています。(実際に画面が見れるようになったら差し替えますね)
参考リンク投資信託は「何日」「何曜日」に売買するのが高パフォーマンスになる?
新NISAに向けて準備を!
今回、ぬくぬくが、実際に新NISAで積み立て設定するのに利用した
「新NISA積立設定額算出ツール」を公開させていただきました。
中身を見て貰えば、大それたツールではありませんが、
「自分でもこういうの作ろうと思っていた」
なんて人が、ひな形としてご自由に改良して利用していただければ幸いです。
特定口座や、非課税期間が終わる一般NISAなどの資産を売却して、新NISAへ移管するなら
「特定口座&旧NISAから新NISAへの移管シミュレーションツール」
を確認しておきましょう!
複数の証券会社で特定口座を開設していて、新NISAになったらひとまとめにしたいと考えている方は
「複数の証券会社でバラバラに保有してる投資信託をまとめる方法2つ」
を確認してみましょう。
新NISAへまとめるにあたって、年末年始に焦って特定口座の資産を売却しないよう
「投資信託を新NISAへ移管するための売却・買付はいつまでにやれば?」
を確認して、いつ売却するかを考えておきましょう。
売却した後、新NISA口座を開設する証券会社へ資金を移すには時間がかかりますので
「SBI・楽天・マネックス・松井証券で売却から出金までの流れまとめ」
も確認しておきましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。