老健(介護老人保健施設)の「入所条件」と「料金」を実体験で解説!

【介護】介護老人保健施設の入所条件と費用はいくら?
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高齢化社会を迎え、老健(介護老人保健施設)への入所も年々厳しくなっています。

しかし、老健の場合、比較的出入りが多いため、介護福祉施設(特別養護老人ホーム)よりも入所はしやすいです。

  • 老健(介護老人保健施設)へ入所するための条件は?
  • 老健(介護老人保健施設)でかかる費用はどのくらい?

こんなお悩みにお答えします。

本記事をご覧の方は

  • 老健(介護老人保健施設)への入所を考えている
  • 老健(介護老人保健施設)への入所条件を知りたい
  • 老健(介護老人保健施設)の費用はどのくらいかかるのか知りたい
  • 実際に老健(介護老人保健施設)に入所させた人の体験を聞きたい

という方が多いのではないでしょうか。

 本記事では、介護老人保健施設への入所を希望するケースが出てきた場合、入所条件と、入所した場合の費用について解説していきます。

ぬくぬく
ぬくぬく

ぬくぬくが祖父を老健に入所させたときの資料をもとに解説しますよー

本記事でわかること
  • 老健(介護老人保健施設)入所の4条件
  • 老健(介護老人保健施設)の実際の料金表
  • 老健(介護老人保健施設)の料金表の見方
  • 老健(介護老人保健施設)と特養(介護老人福祉施設)の違い
この記事を書いた人
ぬくぬく

家族の終活、介護、相続を1世代早く経験した30代サラリーマン。

【終活・介護・相続】
 ここ5年ほど、祖父の「終活」「介護」「相続」に取り組んできました。
 艱難辛苦した経験を書いています。

【投資・資産運用】
 2019年6月の老後2000万問題から、投資・資産運用を開始。
 家計の見直しで1年間で400万円貯めました!
 「米国ETF」と「全世界投資」でハイブリッド運用中!

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 5分くらいで、老健の入所条件と料金が分かりますので、ご一読いただけますと幸いです。

 なお、数ある介護施設の中で、老健の位置づけは次のとおりです。

公/民施設の種類入所可能な介護度認知症対応看取り
公的特別養護老人ホーム
(介護老人福祉施設)
要介護3~5施設による
公的介護老人保健施設要介護1~5施設による
公的介護療養型医療施設要介護1~5
公的軽費老人ホーム自立~要介護3軽度まで可×
公的ケアハウス自立~要介護3軽度まで可×
民間介護付有料老人ホーム自立~要介護5施設による
民間住宅型有料老人ホーム自立~要介護5軽度まで可施設による
民間シニア向け分譲マンション自立~要介護5軽度まで可施設による
民間グループホーム要支援2~要介護5×
民間サービス付き高齢者住宅自立~要介護3軽度まで可×
民間高齢者専用賃貸住宅自立~要介護3軽度まで可×
民間高齢者向け優良賃貸住宅自立~要介護3軽度まで可×
民間健康型有料老人ホーム自立のみ××
<介護保険の施設サービス一覧表>
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老健(介護老人保健施設)入所の4条件

老健へ入所するための条件4つ
  • 介護保険の要介護度が1~5(要支援は入所できません)
  • 精神症状、問題行動により行動の制限が必要無いこと
  • 入院治療が必要無いこと
  • 病気があっても、安定状態であること

老健へ入所するための4条件をかんたんに解説していきます。

介護老人保健施設への入所条件は次のとおり。

老健入所条件①:介護保険の要介護度が1~5であること

介護保険の要介護度
<介護保険の要介護度の目安>

 老健の入所条件1つ目は、「介護保険」の「要介護度」が「1~5」であることです。

例えば、排泄や衣類の着脱などに介助や介護が必要となってくると、要介護3にあたります。

ただし、個々の事情もあるとは思いますが、施設側も要介護度の重い順に優先度を高める傾向にありますので、事実上、要介護度3以上でないと入所できないのが現実です。

老健入所条件②:精神症状、問題行動により行動の制限が必要無いこと

 老健の入所条件2つ目は、精神症状、問題行動により行動の制限が必要無いことです。

 一日中、ベッドや車いすに抑制しておかないと、問題行動がある場合は老健に入所できません。

 認知症などで、夜間徘徊などの症状があり、夜間のみ抑制が必要である場合は、施設によって受け入れる・受け入れないが異なります。

老健入所条件③:入院治療が必要無いこと

 老健の入所条件3つ目は、入院治療が必要無いことです。

 老健はあくまで生活の場であり、医療を目的とした場所ではありません。

 したがって、治療が必要な方は入所できません。

老健入所条件④:病気があっても、安定状態であること

 老健の入所条件4つ目は、持病があっても安定状態であることです。

 老健は治療が目的ではありません。

 しかし、持病で薬を飲んでいる程度で、安定状態であれば入所できます。

 薬も、介護保険適用対象の薬であれば、老健の医師が処方してくれるため、外部の病院へ通院は不要です。

老健(介護老人保健施設)の実際の料金表

老健に入所してかかる費用4種類
  • 介護福祉施設サービス利用費
  • 食費
  • 居住費
  • 洗濯サービス利用費

老健に入所したら、かかる費用は4つありました。

実際にぬくぬくの祖父が老健へ入所していただいた料金表をご覧いただきましょう。

①介護保険の1~2割負担の料金表(介護サービス費+食費+居住費)

介護老人保健施設利用料金表
<介護老人保健施設利用料金表>

参考に、私の祖父が入所していた料金表を見てみましょう。

これ一見してわかりませんよね。

次の3点で決まります

  1. 介護保険の要介護度
  2. 負担限度額認定証の認定段階
  3. 介護サービスの負担割合(本人所得と世帯所得に応じて負担割合が変わる)

<要介護度の区分>

No要介護度日常生活能力
1要支援1起き上がり・立ち上がり
2要支援1/要介護1片足での立位・日常の意思決定・買い物
3要介護2歩行・洗身・爪切り・薬の内服・金銭の管理・簡単な調理
4要介護3寝返り・排尿・排便・口腔清潔・衣類の着脱
5要介護4座位保持・両足での立位・移乗・移動・洗顔・整髪
6要介護5麻痺・食事摂取・外出頻度・短期記憶

<負担限度額認定証:居住費の負担限度額>

No利用者負担段階適用条件
1第1段階生活保護を受けておられる方か、所属する世帯全員が市町村民税非課税で老齢福祉年金を受けておられる方
2第2段階所属する世帯全員が市町村民税非課税で、かつ課税年金収入額と合計所得年金額が80万円以下の方
3第3段階所属する世帯全員が市町村民税非課税で、利用者第2段階以外の方
4第4段階市町村民税課税世帯

<介護サービス負担割合:医療処置・食事・排泄の介護の自己負担割合>

No利用者負担段階適用条件(本人)適用条件(世帯)
13割負担220万円≦合計所得金額単身  :340万円≦年金収入+その他の合計所得金額
単身以外:463万円≦年金収入+その他の合計所得金額
22割負担220万円≦合計所得金額単身  :280万円≦年金収入+その他の合計所得金額<340万円
単身以外:346万円≦年金収入+その他の合計所得金額<463万円
32割負担160万円≦合計所得金額<220万円単身  :280万円≦年金収入+その他の合計所得金額
単身以外:346万円≦年金収入+その他の合計所得金額
41割負担160万円≦合計所得金額<220万円単身  :年金収入+その他の合計所得金額<280万円
単身以外:年金収入+その他の合計所得金額<346万円
51割負担合計所得金額<160万円

②洗濯サービス利用料

これも祖父の例を見てみましょう。

介護保険施設の洗濯委託サービス利用料

月額6000円~10000円です。

委託を行わない場合、毎日・毎週施設へ赴き、洗濯ものを回収して、自宅で洗濯して、また隔週・毎月施設へ持ち込むことになります。

この手間を考えたときに、家族内に介護担当者がいればかまいませんが、なんらかの形で仕事をしているでしょう。

家族の精神衛生上、洗濯そのものの負担が苦であれば、洗濯委託サービスは利用すべきと考えます。

私も利用しましたし、当時平成28年時点ですが、当時の時点でかなりの割合の方が利用されていました。

③介護保険施設利用料合計(①+②の額)

月額の利用料は130,000円程度。

介護老人保険施設利用料(要介護5、2割負担)

老健(介護老人保健施設)の料金表の見方

老健の料金は次の3点で決まる
  • 介護保険負担割合(本人所得と世帯所得に応じて負担割合が変わる)
  • 負担限度額認定証の認定段階
  • 介護保険の要介護度

老健の料金は次の3点で決まります

詳しく見ていきましょう。

老健の料金決定条件①:介護保険負担割合(介護サービスの自己負担割合)

介護保険負担割合証

 老健の料金が決まる1つ目の条件は「介護保険の負担割合」です。

 本人および世帯の所得に応じて、介護保険負担割合が決まります。

介護保険負担割合(介護サービスの自己負担割合)

 医療保険(国民健康保険や後期高齢者医療保険)における「1割負担」「2割負担」「3割負担」を決めるのと同じイメージですね。

 「利用者負担割合」で、老健の料金表の「【介護サービス1割負担】か【介護サービス2割負担】」のどちらを見ればよいのかが決まります。

介護老人保健施設利用料金表
<介護老人保健施設利用料金表>

特老健の料金決定条件②:負担限度額認定証の「利用者負担段階」(食費と居住費)

介護保険負担限度額認定証

 老健の料金が決まる2つ目の条件は「利用者負担段階」です。

 負担限度額認定証に記載されている「利用者負担段階」によって老健の料金が変わります。

 負担限度額認定証は、「市町村民税課税世帯」「市町村民税非課税世帯」「生活保護受給者」によって「利用者負担段階」が変わります。

負担限度額認定(食費と居住費の自己負担限度額)
<利用者負担段階>

 なお、負担限度額認定証の申請を行っていない場合「利用者負担段階=第4段階」です。

 「利用者負担段階」で、老健の表のうち、負担限度額第1段階~第4段階のどの表を見れば良いのかが決まります。

介護老人保健施設利用料金表
<介護老人保健施設利用料金表>

老健の料金決定条件③:介護保険証の要介護度の区分

介護保険証の要介護度

老健の料金が決まる3つ目の条件は「要介護度」です。

介護保険証に記載されている「要支援1~2」または「要介護1~5」を指します。

「要介護度」の目安は下表のとおりです。

No要介護度介助や介護が必要な日常生活能力
1要支援1起き上がり・立ち上がり
2要支援1/要介護1片足での立位・日常の意思決定・買い物
3要介護2歩行・洗身・爪切り・薬の内服・金銭の管理・簡単な調理
4要介護3寝返り・排尿・排便・口腔清潔・衣類の着脱
5要介護4座位保持・両足での立位・移乗・移動・洗顔・整髪
6要介護5麻痺・食事摂取・外出頻度・短期記憶

要介護度に応じて、老健の料金表の横軸(負担限度額第4段階列の1~5の横軸)が決まります。

介護老人保健施設利用料金表
<介護老人保健施設利用料金表>

老健(介護老人保健施設)と特養(介護老人福祉施設)の違い

比較項目老健特養
施設目的在宅復帰のためのリハビリ身体介護・生活支援
入所条件要介護1以上要介護3以上
入所可能期間原則3か月制限無し(終の棲家)
費用高い安い
おむつ代自己負担介護費用に含む
洗濯サービス自己負担(委託可能)介護費用に含む
<老健(介護老人保健施設)と特養(介護老人福祉施設)の比較一覧>

老健と特養の違い①:施設の目的

 老健は、リハビリなどをメインとし、最終的には自宅で生活していくことを目的としています。

 一方、特養は、身体介護や生活支援をして、安定的に生活していく終の棲家を目的としています。

 ただし、本来特養に入りたい人が、部屋が満杯で入れないため、特養への入所が決まるまでの一時的な拠り所として老健を利用する人もいます。

ぬくぬく
ぬくぬく

私の祖父も、特養への入所が決まるまで、老健に入所していました

老健と特養の違い②:入所条件

老健(介護老人保健施設)への入所条件
  1. 介護保険の要介護度が1~5(要支援は入所できません)
  2. 精神症状、問題行動により行動の制限が必要無いこと
  3. 入院治療が必要無いこと
  4. 病気があっても、安定状態であること

老健は介護保険要介護1以上でないと入所できません。

また、行動抑制が必要な状態であったり、入院治療が必要であったりの場合は入所できません。

一方、特養は要介護3以上で、さらに入所条件が厳しくなります。

老健と特養の違い③:入所可能期間

老健は、原則3か月間しか入所できません。

一方、特養は入所期間に制限はありません。終の棲家と例えられる理由ですね。

老健と特養の違い④:費用

老健(介護老人保健施設)の月額料金

「要介護度」が重度であればあるほど高くなります。

収入が多ければ多いほど「利用者負担段階」「介護保険負担割合」が高くなります。

最小12万円から最大20万円で、平均的には15万円前後と考えれば良いです。

※私の祖父が老健に入所したときの実例例(要介護度5利用者負担第4段階介護保険負担割合2割負担)の場合

一般的に、かかる費用は 特養 < 老健 です。

特養の方が安く、老健の方が高いです。

老健と特養の違い⑤:おむつ代

おむつ代は介護施設によって異なります。

私の祖父が入所した老健では、おむつ代が介護サービス費に含まれておらず、隔週でおむつを自分で買って持っていく必要がありました。

一方、私の祖父が入所した特養では、おむつ代は介護サービス費に含まれており、自分で買って持っていく必要はありませんでした

老健と特養の違い⑥:洗濯サービス

洗濯サービスも介護施設によって異なります。

私の祖父が入所した老健では、洗濯が介護サービス費に含まれておらず、委託先事業者の紹介を受けて、有料サービスを利用して洗濯してもらうことで、毎週自分で持ち帰って洗濯して老健へ届けるのは不要でした。

一方、私の祖父が入所した特養では、洗濯は介護サービス費に含まれており、洗濯は老健がやってくれました。

介護老人保健施設の入所条件と費用はいくら? まとめ

 老健への入所は、要介護度が1~5が条件ですが、2020年現在、施設の空き部屋数はほぼほぼ無いと言っても過言ではありません。

 個々の事情もあるとは思いますが、施設側も要介護度の重い順に優先度を高める傾向にありますので、事実上、要介護度3以上でないと入所できないのが現実です。

 厚労省の「平成29年介護サービス施設・事業所調査の概況」にある介護老人保健施設の利用率を見てみると、出入りが激しい老人保健施設ですら、9割弱です。

介護保険施設の利用率状況(厚生労働省「平成29年介護サービス施設・事業所調査の概況」より)
厚生労働省「平成29年介護サービス施設・事業所調査の概況」よりhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/service17/dl/kekka-gaiyou_03.pdf

選り好みできない状況だと思います。

現状を認識いただいたうえで、かんたんに本記事をまとめていきましょう。

まずは入所条件については次のとおりです。

  1. 介護保険の要介護度が1~5(要支援は入所できません)
  2. 精神症状、問題行動により行動の制限が必要無いこと
  3. 入院治療が必要無いこと
  4. 病気があっても、安定状態であること

続いて費用(月額)についてですが、

うちの例(要介護度5利用者負担第4段階介護サービス2割負担)の場合ですと次のとおりでした。

  1. 介護保険施設利用料:120,000円
  2. 洗濯サービス利用料:10,000円
  3. 合計:130,000円

ご参考にしていただければ幸いです。

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 介護老人保健施設への入所手続きの流れを知りたい方は「老健(介護老人保健施設)への入所手続きの流れを実体験で解説!」をご覧ください。

 介護のキホンを知りたい方「介護保険」は超高齢化社会の必修科目!制度やサービスのキホンの“き”をご覧ください。

 介護については「介護保険や介護施設入所、介護費用の情報まとめ」にまとめていますので、是非ご覧ください。

30代の必修科目!介護保険や介護施設入所、介護費用の情報まとめ
はじめて介護施設(介護老人保健施設、介護老人福祉施設、特別養護老人ホーム)へ入所を検討されている方、介護離職を考えている方へ、介護保険とはなんぞや?という方へ、私の事例を交えながら解決策の提案や情報をまとめています。
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この記事を書いた人
ぬくぬく

家族の終活、介護、相続を1世代早く経験した30代サラリーマン。

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