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若い人は『エンディングノート』に何を書く?書き方を解説!

30代の『エンディングノート』には何を書く?書き方を解説!
記事内に広告が含まれています。もしお役にたったらリンクからお申込みいただけたら幸いです。
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 自分に何かあったとき、家族に対して事前に意思表示しておくためのエンディングノート

 手続きは不要で、法的拘束力は無く、軽に家族へ意思を伝えることができるので、終活の手始めにこのエンディングノートから始める方も多いのではないでしょうか。

  • エンディングノートって具体的に何をどうやって書いたらいいの?
  • 20代や30代でエンディングノートって必要?
  • エンディングノートと遺言書の違いは?
  • エンディングノートのメリット・デメリット

こんなお悩みにお答えします。

この記事ではエンディングノートの具体的な作成方法について解説します。

ぬくぬく
ぬくぬく

ぬくぬくは30代ですが、既にエンディングノートを作成済みですよー

本記事でわかること
  • エンディングノートとは?
  • エンディングノートと遺言書の違い
  • 若い人がエンディングノートを書く必要はあるのか?
  • エンディングノートの書き方
  • エンディングノートに書く項目
  • エンディングノートに書いてはいけない項目
  • エンディングノートのメリット5つ
  • エンディングノートのデメリット4つ
  • おススメエンディングノートの無料ダウンロード
この記事を書いた人
ぬくぬく

家族の終活、介護、相続を1世代早く経験した30代サラリーマン。

【終活・介護・相続】
 ここ5年ほど、祖父の「終活」「介護」「相続」に取り組んできました。
 艱難辛苦した経験を書いています。

【投資・資産運用】
 2019年6月の老後2000万問題から、投資・資産運用を開始。
 家計の見直しで1年間で400万円貯めました!
 「米国ETF」と「全世界投資」でハイブリッド運用中!

ぬくぬくをフォローする

7分くらいで、エンディングノートの書き方が分かりますので、ご一読いただけますと幸いです。

もし遺言書も書きたい方は『遺言書』書き方ガイド【投資信託や米国ETFの文例あり】をご覧ください。

目次
  1. エンディングノートとは?
  2. エンディングノートと遺言書の違い3点
    1. 遺言書との違い①:法的拘束力が無い
    2. 遺言書との違い②:介護・延命措置・葬儀など事前に内容を確認できる
    3. 遺言書との違い③:内容を修正できる
  3. 若い人がエンディングノートを書く必要はあるのか?
    1. 書く理由①:毎年9,000~14,000人もの30代が亡くなっている
    2. 書く理由②:トラブル回避に繋げられる
  4. エンディングノートの書き方2つ
    1. 書き方①:パソコンでテンプレートファイルをダウンロードして書く
    2. 書き方②:市販のエンディングノート(紙)に書く
  5. エンディングノートには全項目に書きこむ必要は無い!
  6. エンディングノートに書く15項目
    1. ①【あなた自身について】改めて家族が知るきっかけに!
    2. ②【思い出】を語ってあなたの人となりをお子さんへ
    3. ③【家族】構成は相続手続きで、法定相続人特定に役立つ!
    4. ④【葬儀】で見送ってもらうときは盛大に?質素に?
    5. ⑤【供養・法要】はお墓?永代供養?
    6. ⑥【医療】万が一のとき、延命措置する?しない?
    7. ⑦【介護】はいずれ必要になる!自宅介護がいい?施設介護がいい?
    8. ⑧【終の棲家】は最期を迎える場所!自宅がいい?施設がいい?
    9. ⑨【遺言書】は相続手続きに使える。どこにある?無い?
    10. ⑩【財産】預貯金や株などはどこにいくらある?
    11. ⑪【デジタル財産】スマホやネット銀行などはある?
    12. ⑫【利用サービス】SNSや通販、サブスクなどはある?
    13. ⑬【後見制度】は、もし認知症になったときのため!使う?使わない?
    14. ⑭もしものときの連絡先
    15. ⑮メッセージ
  7. エンディングノートに書いてはいけない項目2つ
    1. ①エンディングノートにパスワードと暗証番号は絶対書くな!
    2. ②遺産相続配分は遺言書に書け!
  8. エンディングノートのメリット5つ
    1. メリット①:普段言えない感謝の気持ちを伝えられる
    2. メリット②:自己分析だけでなく、あなたの家族があなたを知るきっかけに!
    3. メリット③:自分の資産を棚卸しできる
    4. メリット④:あなたの身に何かあったとき、どうして欲しいかの考えを、家族が反映させられる
    5. メリット⑤:家族の負担を減らせる
  9. エンディングノートのデメリット4つ
    1. デメリット①:法的拘束力が無い
    2. デメリット②:事前に家族へエンディングノートの存在を伝えておく必要がある
    3. デメリット③:家族関係が悪化すると悪用される!?
    4. デメリット④:空き巣に入られてエンディングノートが盗まれてしまうかも!
  10. おススメエンディングノートの無料ダウンロード
    1. パソコンで作成したい人向け!超高齢化社会の生き抜き方作成のエンディングノート
    2. 手書きしたい人向け
  11. 若い人は『エンディングノート』に何を書く?書き方を解説! まとめ
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エンディングノートとは?

エンディングノートとは?

エンディングノートとは、一言で言うと

自分が意思表示できない状態や死亡したときのために、家族へ自分の意向を残しておくもの

です。

終末期医療や延命措置、葬儀の方法、財産の取り扱いなど、「こうして欲しい」というあなたの意思を、家族へ伝える手段のひとつになります。

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エンディングノートと遺言書の違い3点

エンディングノートと遺言書の違い3点

家族へ意思を伝えたいなら「エンディングノート」と「遺言書」って同じじゃないの?

とお思いかもしれません。

しかし、エンディングノートと遺言書には3点違いがあります。

エンディングノート遺言書
法的拘束力無しあり
介護・延命措置・葬儀の意思を確認できる確認できる確認できない(無効になる)
内容を修正できるできるできるが、手間がかかる
<エンディングノートと遺言書の違い一覧>

遺言書との違い①:法的拘束力が無い

エンディングノートには法的拘束力はありません。

遺言書は、銀行などの相続手続きで「根拠資料のひとつ」として利用できますが、エンディングノートでは根拠資料とできません。

遺言書との違い②:介護・延命措置・葬儀など事前に内容を確認できる

エンディングノートがあれば

  • どういった介護をして欲しいか
  • 延命措置や胃ろうなどの治療や、臓器提供の意思があるか
  • どういった葬儀や供養をして欲しいか

事前に確認できます。

遺言書にしてしまうと、勝手に中身を確認すると、遺言は無効になり、相続手続きに使えなくなるため、遺言書を確認するのは大体葬儀が終わってからになります。

したがって、葬儀の希望、特に一般葬以外を望む場合はエンディングノートに書きます。

遺言書との違い③:内容を修正できる

エンディングノートはいつでも自分の好きなタイミングで修正できます。

遺言書だと、

  • 取消線でボールペンなど消えないペンで取り消し
  • 修正した内容を記入
  • 押印
  • 修正場所を明記
  • 修正文字数を明記

する必要があります。

面倒ですよね。

エンディングノートは気軽にテキトーに書き直せます

エンディングノート遺言書の違いをまとめると
  • 法的拘束力が無い
  • 介護・延命措置・葬儀など事前に内容を確認できる
  • 内容を気軽に修正できる

若い人がエンディングノートを書く必要はあるのか?

20代や30代という若い年齢でも、エンディングノートを書いておくとリスクヘッジになります。

理由は次の2点です。

書く理由①:毎年9,000~14,000人もの30代が亡くなっている

 若い人でもエンディングノートを書く理由の1つ目は、少なからず亡くなってしまう可能性があるからです。

 厚生労働省『令和元年簡易生命表の概況』によると、毎年30代の9,000人~14,000人が亡くなる可能性があります。

 2020年度では、10,000人に5~10人/年の割合で事故や病気で亡くなっており、30代の人口は男女合わせて1,400万人であることから、9,000~14,000人が亡くなっていることになります。

書く理由②:トラブル回避に繋げられる

 おひとり様でも所帯持ちでも、改まって「ご自分に何かあったとき」の話はあまりしないでしょう。

例えば、いざ亡くなったとき、物理的な通帳やカードがあれば少し調べれば手続きできます。

 LINEや通販、毎月支払いが生じるサブスクリプションサービスなど本人にしかわからないものの手続きは遺されたものが手続きするのに苦心したり、そもそも手続きできずに損したりします。

 いきなり請求書や督促状が送りつけられてようやく気づいて「払う」「払わない」のトラブルに発展!なんて展開も危惧されます。

30代でのエンディングノートは
  • 万が一に備えて、早ければ早いほどリスクヘッジのひとつとしてご準備しておいてはいかがでしょうか?

エンディングノートの書き方2つ

では、エンディングノートの書き方は、どのように書いていけばよいのでしょうか?

方法は次の2つです。

書き方①:パソコンでテンプレートファイルをダウンロードして書く

超高齢化社会の生き抜き方版『エンディングノート』
超高齢化社会の生き抜き方版『エンディングノート』

インターネットで、エンディングノートのひな形となるワードやエクセルなどのテンプレートファイルを無料でダウンロードして書けます。

参考リンク超高齢化社会の生き抜き方版『エンディングノート』を解説!

書き方②:市販のエンディングノート(紙)に書く

市販のエンディングノート(紙)に書きたい人は、コクヨ エンディングノート「もしもの時に役立つノート」が、項目も網羅されていて最も人気があります。

エンディングノートの書き方2つ
  • 【方法①】パソコンでテンプレートファイルをダウンロードして書く
  • 【方法②】市販のエンディングノート(紙)に書く

エンディングノートには全項目に書きこむ必要は無い!

「エンディングノートを書こう!」

と思っても、

「あまりに項目が多すぎて・・・」

と挫折する人が多いです。

しかし、大丈夫です。エンディングノートは

  • 書いておきたいな
  • 少し考えてパッと思いついた

と思った項目だけ書いておけば良いのです。

最初からエンディングノートの全項目を埋める必要はありません

エンディングノートは
  • 法的拘束力は無いので好きなことを思いつくままに書いていくのがコツ!
  • あとで「あ!エンディングノートに書いておこう!」ぐらいの気安く書いていけば良い

エンディングノートに書く15項目

エンディングノートに書く項目リスト
  • 【あなた自身について】改めて家族が知るきっかけに!
  • 【思い出】を語ってあなたの人となりをお子さんへ
  • 【家族】構成は相続手続きで、法定相続人特定に役立つ!
  • 【葬儀】で見送ってもらうときは盛大に?質素に?
  • 【供養・法要】はお墓?永代供養?
  • 【医療】万が一のとき、延命措置する?しない?
  • 【介護】はいずれ必要になる!自宅介護がいい?施設介護がいい?
  • 【終の棲家】は最期を迎える場所!自宅がいい?施設がいい?
  • 【遺言書】は相続手続きに使える。どこにある?無い?
  • 【財産】預貯金や株などはどこにいくらある?
  • 【デジタル財産】スマホやネット銀行などはある?
  • 【利用サービス】SNSや通販、サブスクなどはある?
  • 【後見制度】は、もし認知症になったときのため!使う?使わない?
  • もしものときの連絡先
  • メッセージ

では、エンディングノートに書ける項目は何があるのでしょうか?

大きく次の15個です。

①【あなた自身について】改めて家族が知るきっかけに!

 まず初めに、エンディングノートには、あなた自身について「氏名」や「生年月日」だけでなく、血液型(A-など)、好き嫌い、座右の銘、資格や免許、表彰・賞、社会活動などを書きます。

 家族がエンディングノートを見たときに「え、パパこんな資格持ってたの!?」とか「そんな賞を貰ってたの!?」と意外な発見をするかもしれませんね。

②【思い出】を語ってあなたの人となりをお子さんへ

 「思い出」では、エンディングノートに、あなたの学生生活を書くのが一般的です。

子どもが見たときに「オナチューじゃーん!ウケるー!(古い)」とかあるかもしれませんね(笑

部活やサークル、バイト経験、仕事経験など、書きたいことが思いつけば何でも書いちゃいましょう!

注意点としては、初恋とか婚履を書いても良いですが、夫婦間の絆を壊すようなことはやめましょう。

③【家族】構成は相続手続きで、法定相続人特定に役立つ!

 「子ども」や「孫」など、家族の家系図をエンディングノートに書いておくと、

に役立ちます。

④【葬儀】で見送ってもらうときは盛大に?質素に?

 「葬儀」では、エンディングノートに、葬儀の方法(一日葬、家族葬、一般葬、不要など)や、参列してほしい人、葬儀を生前予約の有無、葬儀の予算、棺に一緒に入れて欲しいもの、遺影について記載します。

今はオンライン葬儀、という方法も選択肢の一つですね。

⑤【供養・法要】はお墓?永代供養?

 「供養・法要」では、エンディングノートに納骨場所などを記載します。

 終活の手始めにエンディングノートを作成する場合、まだこれから考える、という人が多いでしょう。

 今後検討していく供養については、空欄で良いと思います。

 納骨場所は、先祖代々の墓や永代供養(集合墓)、お墓がいらないなら海洋散骨や樹木葬などがあります。

 法要については、四十九日や一周忌、三回忌は有名ですが、七回忌・十三回忌・五十回忌(弔い上げ)などがあります。

⑥【医療】万が一のとき、延命措置する?しない?

「医療」については、是非エンディングノートに書いておきましょう!

特に、尊厳死や延命措置、胃ろう(経管栄養)、臓器提供を希望するかしないかだけでも書いておきましょう

あなたが何らかの病気や事故で判断できなくなった場合、家族が判断していくことになります。

あなたの判断能力が低下すると、家族も気が動転したり、受け入れられない状態かもしれません。

もし、エンディングノートに「あなたの意思」を書いておけば、家族はエンディングノートを拠り所にして、判断の一助としてくれます。

また、「既往歴・持病」「常用薬」も記載しておけば、医者から家族に

  • 「何か普段飲んでいる薬は?」
  • 「これまで大きな病気をしたことは?」

と問われてもすぐ回答できますし、介護を受けるときに役立ちます。

⑦【介護】はいずれ必要になる!自宅介護がいい?施設介護がいい?

 「介護」は、あなたの運動機能や知的機能、判断能力が低下したとき、どういったケアを望むかをエンディングノートに書きます。

目安としては「要介護度」に応じて、どういったケアを望むのかを書いておくと良いでしょう。

要介護度の目安は次の表のとおり。

要介護度日常生活能力(できること)
要支援1起き上がり・立ち上がりが問題なくできる
要支援1/要介護1片足での立位・日常の意思決定・買い物などが問題なくできる
要介護2歩行・洗身・爪切り・薬の内服・金銭の管理・簡単な調理ができる
要介護3寝返り・排尿・排便・口腔清潔・衣類の着脱ができる
要介護4座位保持・両足での立位・車いす等への移乗・移動・洗顔・整髪ができる
要介護5麻痺・食事摂取・外出不可・短期記憶があいまい
要介護度の目安

例えば、自分ひとりで立ち上がってトイレに行って、排尿・排便ができない場合「要介護4」となります。

要介護度は、その人の状態によって異なりますので、あくまで目安です。

 また、介護費用をどうやって支払うか、例えば「自身の〇〇銀行の預貯金から」などをエンディングノートに書きます。

⑧【終の棲家】は最期を迎える場所!自宅がいい?施設がいい?

終の棲家(ついのすみか)とは、人生の最期を迎える場所のことを言います。

エンディングノートには、「終の棲家」として、自宅や介護施設、ホスピスなど書いておきます。

⑨【遺言書】は相続手続きに使える。どこにある?無い?

終活を始めたばかりですと、遺言書の作成はまだですよね。

30代で遺言書を書いている人も少ないでしょう。

もし、遺言書があれば、保管場所を記載しておきましょう。

 2020年7月から法務局で自筆証書遺言書を預かってくれる「自筆証書遺言保管制度」の運用が始まっていますので、気になる方は「遺言書を法務局で保管する「自筆証書遺言書保管制度」を徹底図解!」をご覧ください。

⑩【財産】預貯金や株などはどこにいくらある?

 「財産」では、現金や預貯金、不動産(土地・建物)、株・投資信託など、どの口座にあるのかを記載します。

特に預貯金や証券口座は、金額を書かなくて良いので、「どの金融機関に口座があるか」を必ず書きましょう。

他にも

  • 現金
  • 預貯金
  • 不動産(土地・建物)
  • 株・投資信託
  • クレジット・デビット・プリペイドカード、〇〇ペイ、電子マネーなどのキャッシュレス
  • 自動車
  • 金庫・貸金庫・トランクルーム
  • 貴金属や美術品など、希少価値が高いもの

などがあれば、エンディングノートに書いておきましょう。

昨今はキャッシュレス決済で、あなたが普段使っている決済方法、家族がご存知無いケースも多いでしょう。

ただし、昨今流行りのポイ活で貯めたポイントは相続対象外ですので、早めに手を打っておきましょう。

⑪【デジタル財産】スマホやネット銀行などはある?

「デジタル財産」は、

  • PCやスマホ、タブレットなどのハードウェア
  • 月額有料アプリやネット銀行などのソフトウェア
  • 光回線やモバイル回線のeSIMなどのインフラ

で利用しているものをエンディングノートに書きます。

長期入院や判断能力が低下したとき、不幸にも亡くなってしまったときなど、不要になったときに家族が解約手続きを進めるうえで役立ちます。

⑫【利用サービス】SNSや通販、サブスクなどはある?

「利用サービス」では、

  • SNS(Twitter、facebook、Instagramなど)
  • クラウドサービス(GoogleID、AppleID、MicrosoftID、evernoteなど)
  • サブスクリプション(AmazonPrime、hulu、Norton Internet securityなど)
  • ECサービス(楽天、Amazon、Yahooショッピングなど)
  • ホームページやブログ
  • 会員証(レンタル会員証など)

で利用しているサービス、特にオンラインサービスを忘れずにエンディングノートに書きます。

こちらも不要になったときに家族が解約するときに役立ちます。

⑬【後見制度】は、もし認知症になったときのため!使う?使わない?

 もしあなたが認知症を発症してしまい、「いらないものをやたら買ってしまう」など、財産管理に支障をきたす場合があります。

トラブルを未然に防ぐため、「後見制度」では、家庭裁判所が指名した弁護士などの許可のもと、あなたの預貯金をあなたのために使えるようになる制度です。

エンディングノートに「後見制度」を利用する・しないを記載しておきます。

ぬくぬく
ぬくぬく

「後見制度」で後見人になれるのは家族以外の第三者であることが多いです。

したがって、個人的には、認知症で何百万のものを買ってしまう、など、よほど困ったときにだけ使うようにしたほうが良いと考えています。

⑭もしものときの連絡先

 「もしものときの連絡先」では、あなたの身に何かがあったとき、連絡して欲しい人などをエンディングノートに書いておきます。

親友、上司、同僚、かかりつけ医など、あなたとの間柄を書いておくと、あなたの身に起きた事象に応じて、家族が連絡する・しないを判断しやすくなります。

⑮メッセージ

 ご家族やご友人に向けて、あなたが残しておきたいメッセージを存分に、エンディングノートへ書きましょう。

「何でも良い」のですが、困ってしまいますよね。

例としては次のような内容が一般的です。

エンディングノートのメッセージで書くこと例
  • 家族やご友人への日頃のお礼
  • エンディングノートを書くに至った背景や理由
  • 遺品整理や相続の希望

エンディングノートに書いてはいけない項目2つ

エンディングノートを書くときに注意しなければならないことは2つです。

エンディングノートに書いてはいけないこと2つ
  • エンディングノートにパスワードと暗証番号を書かない
  • エンディングノートに遺産相続配分を書かない

①エンディングノートにパスワードと暗証番号は絶対書くな!

エンディングノートに

  • オンラインアカウントのパスワード
  • 口座やカードの暗証番号

は書きません。

理由は、エンディングノートのデメリットに記載しますが、

  • 関係性の悪いご家族
  • 空き巣
  • 流出(オンライン)

などのリスクがあり、悪用される可能性があるためです。

②遺産相続配分は遺言書に書け!

エンディングノートには、法的拘束力が無いことがわかったうえで書くなら止めません。

しかし、もしあなたが亡くなったとき、医療・介護の面で看取りまで対応してくれる家族が、転職や転勤、子育てなどの都合で、現在と異なるかもしれません。

もし、エンディングノート作成時点において、遺産相続で想定していない家族が介護や看護をしていたらどうでしょう?

親身になって助けてくれた家族は悲しい気持ちになるはずです。

あくまで「今の気持ち」という前提を念頭に置き、状態が変わったら都度書き直しましょう。

エンディングノートのメリット5つ

エンディングノートを作成するメリット5つ
  • 普段言えない感謝の気持ちを伝えられる
  • 自己分析だけでなく、あなたの家族があなたを知るきっかけに!
  • 自分の資産を棚卸しできる
  • あなたの身に何かあったとき、どうして欲しいかの考えを、家族が反映させられる
  • 家族の負担を減らせる

エンディングノートを作成するメリットは次の5つです。

メリット①:普段言えない感謝の気持ちを伝えられる

普段、恥ずかしくて言葉にできていない感謝の気持ちを、文面であれば伝えられる人も多いでしょう。

「何かあったときに作ってみたので確認しておいて」

とぶっきらぼうに言いつつ、渡されたエンディングノートを見たら

『いつもありがとう。愛してる。』

なーんて書いてあったらキュンキュンしますね!!

メリット②:自己分析だけでなく、あなたの家族があなたを知るきっかけに!

 あなたにとっては当たり前のことでも、あなたのエンディングノートを家族が見たとき「え!?そうなの!?」という驚きがあるかもしれません。

ご家族にあなたのことを知ってもらうきっかけとしてもエンディングノートを活用するものアリかもしれませんね。

メリット③:自分の資産を棚卸しできる

 エンディングノートを書くことで、自分の資産や経験、考えや気持ちを棚卸しできます。

30代は今後のライフプランを構築していくきっかけにもなるのではないでしょうか。

メリット④:あなたの身に何かあったとき、どうして欲しいかの考えを、家族が反映させられる

 エンディングノートを作成して家族に伝えておくことで、あなたの身に何かあったとき、どうして欲しいかの考えを家族が反映させられます。

遺言書では死亡前に確認できないため、エンディングノートの大きなメリットです。

メリット⑤:家族の負担を減らせる

 エンディングノートに財産(デジタル財産を含む)を漏れなく書いておくことで、家族はエンディングノートに書いてある連絡先に電話して、停止・解約・相続手続きすれば良くなります。

 もしエンディングノートに記載が無ければ、あなたの遺品やパソコン・スマホ内を事細かに探し出して、連絡先を確認してから停止・解約・相続手続きをすることになるので非常に手間です。

エンディングノートのデメリット4つ

エンディングノートを作成するデメリット4つ
  • 法的拘束力が無い
  • 事前に家族へエンディングノートの存在を伝えておく必要がある
  • 家族関係が悪化すると悪用される!?
  • 空き巣に入られてエンディングノートが盗まれてしまうかも!

エンディングノートのデメリットはこれまで解説してきた中に入っていますが、次の4つです。

デメリット①:法的拘束力が無い

 エンディングノートには法的拘束力はありません。

ご家族は、エンディングノートに書いてある内容どおりに対応する義務は無いです。

一方、遺言書では、家庭裁判所で検認されたものは法的拘束力を持ち、原則遺言書どおりの遺産相続等を行うことになります。

デメリット②:事前に家族へエンディングノートの存在を伝えておく必要がある

エンディングノートは、医療・介護・葬儀の意思を伝えるものでもあります。

したがって、事前にご家族などへ伝えておかなければ自分の意思を反映させられません。

デメリット③:家族関係が悪化すると悪用される!?

 家族関係が悪いのに、エンディングノートにへ「ID/パスワード」を書いてしまうと、ネット銀行から勝手に預金を引き落とされるなどのトラブルの種になってしまうかもしれません。

デメリット④:空き巣に入られてエンディングノートが盗まれてしまうかも!

 エンディングノートには「ID」は書いても、パスワードは家族が分かるヒントに留めておきましょう。

定番のパスワードヒントは次のようなものです。

定番のパスワードヒント
  • 出身地
  • 旧姓
  • 好きなもの
  • 家族内共通パスワード

おススメエンディングノートの無料ダウンロード

無料でエンディングノートをダウンロードしたい人向けに2つご紹介いたします。

パソコンで作成したい人向け!超高齢化社会の生き抜き方作成のエンディングノート

エクセルやスプレッドシートでエンディングノートを作成したい人向けに、「超高齢化社会の生き抜き方」版のエンディングノートを作成しました。

「超高齢化社会の生き抜き方」版のエンディングノートをダウンロードしたい方超高齢化社会の生き抜き方版『エンディングノート』を解説!をご覧ください。

超高齢化社会の生き抜き方版『エンディングノート』の詳しいダウンロード方法や書き方『エンディングノート』のエクセルテンプレートを無料ダウンロードでご確認ください。

手書きしたい人向け

Amazonや楽天市場でも人気を博している、コクヨのエンディングノート(もしもの時に役立つノート)が定番です。

若い人は『エンディングノート』に何を書く?書き方を解説! まとめ

いかがでしたでしょうか?

エンディングノートの書き方を簡単にまとめると次のとおりです。

エンディングノートとは、

  • 自分が意思表示できない状態や死亡したときのために、家族へ自分の意向を残しておくもの

エンディングノートと遺言書との違いは

  • 法的拘束力が無い
  • 介護・延命措置・葬儀など事前に内容を確認できる
  • 内容を気軽に修正できる

20代や30代などの若い人のエンディングノートは

  • 万が一に備えて、早ければ早いほどリスクヘッジのひとつとして準備しておく

エンディングノートの書き方2つ

  • 【方法①】パソコンでテンプレートファイルをダウンロードして書く
  • 【方法②】市販のエンディングノート(紙)に書く

エンディングノート作成の心構え

  • 法的拘束力は無いので好きなことを思いつくままに書いていくのがコツ!
  • あとで「あ!エンディングノートに書いておこう!」ぐらいの気安く書いていけば良い

エンディングノートに書く項目リストは次のとおり。

エンディングノートに書く項目リスト
  • 【あなた自身について】改めて家族が知るきっかけに!
  • 【思い出】を語ってあなたの人となりをお子さんへ
  • 【家族】構成は相続手続きで、法定相続人特定に役立つ!
  • 【葬儀】で見送ってもらうときは盛大に?質素に?
  • 【供養・法要】はお墓?永代供養?
  • 【医療】万が一のとき、延命措置する?しない?
  • 【介護】はいずれ必要になる!自宅介護がいい?施設介護がいい?
  • 【終の棲家】は最期を迎える場所!自宅がいい?施設がいい?
  • 【遺言書】は相続手続きに使える。どこにある?無い?
  • 【財産】預貯金や株などはどこにいくらある?
  • 【デジタル財産】スマホやネット銀行などはある?
  • 【利用サービス】SNSや通販、サブスクなどはある?
  • 【後見制度】は、もし認知症になったときのため!使う?使わない?
  • もしものときの連絡先
  • メッセージ

エンディングノートに書いてはいけないこと2つは次のとおり。

エンディングノートに書いてはいけないこと2つ
  • エンディングノートにパスワードと暗証番号を書かない
  • エンディングノートに遺産相続配分を書かない

エンディングノートを作成するメリット5つは次のとおり。

エンディングノートを作成するメリット5つ
  • 普段言えない感謝の気持ちを伝えられる
  • 自己分析だけでなく、あなたの家族があなたを知るきっかけに!
  • 自分の資産を棚卸しできる
  • あなたの身に何かあったとき、どうして欲しいかの考えを、家族が反映させられる
  • 家族の負担を減らせる

エンディングノートを作成するデメリット4つは次のとおり。

エンディングノートを作成するデメリット4つ
  • 法的拘束力が無い
  • 事前に家族へエンディングノートの存在を伝えておく必要がある
  • 家族関係が悪化すると悪用される!?
  • 空き巣に入られてエンディングノートが盗まれてしまうかも!

おススメエンディングノート無料ダウンロードは次の2つ。

おススメエンディングノートの無料ダウンロード

 エクセル対応のエンディングノートをダウンロードしたい方超高齢化社会の生き抜き方版『エンディングノート』を解説!をご覧ください。

 超高齢化社会の生き抜き方版『エンディングノート』の詳しいダウンロード方法や書き方『エンディングノート』のエクセルテンプレートを無料ダウンロードでご確認ください。

他にも終活についてまとめた記事を書いています。

終活は何をしたらいい?エンディングノート・遺言書・葬儀・墓じまいまとめ
終活は何から始めたら良いのでしょうか?本記事ではエンディングノート・遺言書・葬儀・墓じまいなどの就活に関わる情報を私の祖父の実例を交えてまとめています。ご参考にしていただければと思います。
終活
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ぬくぬく

家族の終活、介護、相続を1世代早く経験した30代サラリーマン。

【終活・介護・相続】
 ここ5年ほど、祖父の「終活」「介護」「相続」に取り組んできました。
 艱難辛苦した経験を書いています。

【投資・資産運用】
 2019年6月の老後2000万問題から、投資・資産運用を開始。
 家計の見直しで1年間で400万円貯めました!
 「米国ETF」と「全世界投資」でハイブリッド運用中!

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