楽天証券からSBI証券へ投資信託を移管するには、どうすればよいのでしょうか?

- 手続きの流れを知りたい!
- 移管手続きにかかる期間を知りたい!
本記事では、楽天証券の特定口座で保有している投資信託を、SBI証券へ移す方法について詳しく解説します。
移管の流れや手続き、注意点を理解して、スムーズに進めましょう。

実際にぬくぬくが実践してみた流れを、画像付きで解説していきますよー
楽天証券からSBI証券への移管手続きをする前の注意点3つ

楽天証券からSBI証券への移管手続きをする前の注意点は、次の3つです。
より具体的に見ていきましょう。
注意点1:移管する投資信託の取引(売買)不可

楽天証券からSBI証券への移管手続きをする前の注意点1つ目は、移管中は、移管する銘柄(投資信託)の取引(売買)ができなくなることです。
例えば、オルカンを移管手続き開始している場合、オルカンの売買ができなくなります。
他の移管手続きをしていない投資信託は売買可能です。
注意点2:移管する投資信託の積立注文はエラーになる
楽天証券からSBI証券への移管手続きをする前の注意点2つ目は、移管中は、移管する銘柄(投資信託)の積立注文もできなくなることです。
例えば、オルカンを移管手続き開始している場合、オルカンの積立設定ができなくなります。
他の移管手続きをしていない投資信託は積立設定可能です。
注意点3:手数料が3,300円×移管する投資信託数
楽天証券からSBI証券への移管手続きをする前の注意点3つ目は、移管手続きに
移管する投資信託の数×3,300円
かかることです。
例えば、10種類の投資信託を移管する場合、33,000円かかります。
楽天証券からSBI証券への移管手続きの流れ10ステップ
ステップ1:SBI証券で口座を開設(まだの方)
移管先のSBI証券で、特定口座やNISA口座を開設しておく必要があります。
まだ開設していない場合は、SBI証券の公式サイトから申し込みましょう。
ステップ2:SBI証券に移管可能な投資信託か確認
- step2-1楽天証券の「保有商品詳細」で、移管する投資信託を確認する
- step2-2SBI証券で、投資信託タブ>ファンド検索から、SBI証券でも取り扱いのある投資信託化を確認する
- step2-3楽天証券で、分配金コースを確認します
投資信託タブ>その他サービス>分配金コース変更
- step2-4SBI証券へ移管する際、分配金コースによって取り扱いが変わります。
再投資だと、すんなり移管できます
ステップ3:楽天証券で「移管依頼書」を作成して郵送
楽天証券にログイン後、書類請求のページから「投資信託移管依頼書」を取り寄せます。口座情報や移管先の証券会社名などの記入が必要です。
- step3-1楽天証券ログイン>マイメニュー>移管・買取請求 をクリック
- step3-2「投資信託の移管に関するお手続きはこちら」リンクをクリック
- step3-3投資信託移管の申込み手順と口座振替依頼書面 画面をスクロールして「【特定口座用】振替依頼書のダウンロードはコチラ」ボタンをクリック
- step3-4特定口座内保管上場株式等移管依頼書のPDFファイルが表示されるので、画面右上の「↓(ダウンロード)」ボタンをクリック
- step3-5特定口座内保管上場株式等移管依頼書へ記入する「部店・お客様コード(口座番号)」を確認します。
マイメニュー>お客様情報一覧 をクリック
- step3-6特定口座内保管上場株式等移管依頼書の「部店・お客様コード」を下図のとおり記入します。
- step3-7移管先(受方)口座明細には、下図のとおり、SBI証券ログイン>口座管理>お客様情報から「各支店コード・口座番号」を記入します。
- step3-8移管上場株式等の明細には、楽天証券>保有商品一覧の中から、移管したい投資信託とその保有数量(口数)を記入します。
なお、5つ以上の投資信託を移管する場合、特定口座内保管上場株式等移管依頼書の2枚目に、6つ目以降の投資信託を記入します。
- step3-9投函の準備をします。
- 定型長3封筒を準備
- 切手は不要
- 記入した特定口座内保管上場株式等移管依頼書を3つ折りして同封
- 封筒の宛名は、特定口座内保管上場株式等移管依頼書のPDF最終ページにある宛名を切り取って封筒の表面に張り付け
- 封筒裏面に氏名住所を記入
- 同封物は、特定口座内保管上場株式等移管依頼書のみでOK
- 投函!
ステップ4:楽天証券で「マネーブリッジ」の設定を変更
- step4-1楽天証券>マイメニュー>マネーブリッジをクリック
- step4-2自動入出金(スイープ)の「変更する」をクリック
- step4-3自動出金時に楽天証券口座に「手数料(万円)」を残すに変更して、取引暗証番号を入力し、「設定変更」をクリック。
なお、「万円」単位でしか設定できませんので、手数料支払いが終わったら、もう一度「0万円」に設定することで、自動的に楽天銀行へ振り込まれます。
- step4-4自動入出金(スイープ)設定が終了したら「銀行連携トップ(マネーブリッジ)へ」リンクをクリック
- step4-5自動出金時に残す金額が、支払う移管手数料を超えていることを確認します
ステップ5:移管手続き開始の通知(=移管手数料引き落とし)【投函から2営業日後】
- step5-1
【2営業日後】移管依頼書が楽天証券へ到着してから2営業日後に、移管手続き開始の通知が、楽天証券のお知らせやメールで連絡が来ます。移管手数料は、この日に引き落とされます。
また、この日から、同一商品の取引が停止が開始されます。 - step5-2なお、出金履歴を見ても、手数料引き落としはすぐに反映されません。
- step5-3
【+2営業日後】さらに2営業日後の夕方に、移管(出庫)日決定通知が届きます
ステップ6:移管が完了【投函から11営業日後】
- step6-1さらに5営業日後、SBI証券へ移管(入庫)資産が反映されます。
SBI証券ログイン>投資信託>トータルリターン>入庫編集リンクをクリック
- step6-2取引区分を「入庫」にして「照会」ボタンをクリックすると、楽天証券から移管(入庫)した投資信託を確認できます。
- step6-3楽天証券の保有一覧からも削除されています。
楽天証券>マイメニュー>投資信託をクリック
- step6-4「取引」列が「出庫」になっています
- step6-5「精算履歴」リンクをクリック
- step6-6移管手数料が「振替出金」として反映されます。
ステップ7:移管手数料を確認【投函から11営業日後】
- step7-1投函から11営業日後、楽天証券で移管手数料を確認できるようになります。
- step7-2楽天証券へログインして「重要なお知らせ」を見ると、「移管(出庫)手続き完了のお知らせ 兼 移管手数料領収書」が届きます。
- step7-3「移管(出庫)手続き完了のお知らせ 兼 移管手数料領収書」は、同時にメールでも届きます。
- step7-4SBI証券の投信お引越しキャンペーンに申し込むため、楽天証券へログイン>「重要なお知らせ」>「移管(出庫)手続き完了のお知らせ 兼 移管手数料領収書」を印刷します。
余白最小して印刷すると、いい感じで印刷できました。
ステップ8:株式会社プロネクサス経由でSBI証券から目論見書が到着
- step8-1ヤマト便で、株式会社プロネクサス経由でSBI証券から目論見書が到着します。
プロネクサスって存じ上げなかったので、何かと思うかもしれませんが、SBI証券移管時に、移管した商品の目論見書が紙で届きます。
ステップ9:SBI証券の投信お引越しキャンペーン申込書を作成・郵送
- step9-1SBI証券の投信お引越しプログラム申込書を記入します。
記入内容は下図のとおり。 - step9-2下図のとおり投函します。
- 封筒 定型長3を準備
- 投信お引越しプログラム申込書を記入して同封
- 移管手数料領収書を印刷して同封
- 切手は不要
- 宛名は投信お引越しプログラム申込書の宛名を利用
- 裏面に氏名住所を記入
- 投函!
ステップ10:SBI証券の総合口座へ移管手数料が入金
- step10「投資信託入庫申込書と領収書の到着が完了した月の翌月末」に「SBI証券の総合口座」に入金されます
移管依頼書に必要事項を記入し、楽天証券の指定住所へ郵送します。内容に不備があると処理が遅れる可能性があるので注意が必要です。
「移管依頼書」PDFをフリーソフトで編集する方法

ぬくぬくはPDF24creatorを利用して編集しました。

monospaceフォントを利用した場合、フォントサイズ54だときれいにはまります
Sans-Serifフォントだと、フォントサイズ29だときれいにはまります
ぬくぬくが楽天証券からSBI証券へ投資信託を移管したときのスケジュール
ぬくぬくは、以下のようなスケジュールでした。ご参考まで。
- 2025/3/24(月)投函 → 3/25(火)10:00集荷
- 3/26(水)楽天証券到着
- 3/28(金)14:00 移管手続き開始通知 【2営業日後】
・同一商品取引停止
・手数料引き落とし - 4/1(火)17:30 移管(出庫)日決定通知到着 → 4/7(月) 【2営業日後】
- 4/7(月)移管 【4営業日後】
- 4/8(火)【5営業日後】
・楽天証券の保有一覧から削除
・SBI証券へ移管(入庫)資産が反映 - 4/8(火)8:00頃
・楽天証券の移管手数料確認
・「移管(出庫)手続完了のお知らせ 兼 移管手数料領収書」 - 4/8(火)日中
・株式会社プロネクサス経由で目論見書がヤマト便で届く - SBI証券の投信お引越しキャンペーンに申し込む
・4/9(水)投函
・4/10(木)SBI証券到着 - 5/30(金)移管手数料がSBI証券へ振り込まれる
まとめ:楽天証券からSBI証券への投資信託移管は計画的に
投資信託の移管は計画的に行うことで、スムーズに資産を移せます。
手続きには日数がかかるため、余裕を持って進めるようにしましょう。
SBI証券への移管を検討している方は、各証券会社の取り扱い商品やサービス内容を比較して、自分にとって最適な環境を整えましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。