終活で後世に負担をかけないために「墓じまいしたい」と考える人が増えています。
最近よく聞くけど、墓じまいって何?
墓じまいしたいけどどうしたらいいの?
こんなお悩みにお答えします。
墓じまいをお考えの方は
という方が多いのではないでしょうか。
この記事では墓じまいするためには何をするのか、そもそも墓じまいすべきなのかのお悩みを解決します。
ぬくぬくも墓じまいを検討しましたよー
3分ほどで墓じまいの方法や費用、本当に墓じまいすべきかを決める材料を集めていますので、ご一読いただけますと幸いです。
墓じまいとは?
墓じまいとは「遺骨を既存のお墓から新しい場所に移し、お墓を片付けて更地にし、墓地の管理者に返還すること」です。
墓じまいにかかる費用はいくら?
墓じまいにかかる費用は次のとおりです。
内訳はつぎのとおりです。
主に次の2種類の費用がかかります。
①離檀にかかる(今の菩提寺を離れる)費用
墓じまいするには離檀する必要があります。
費用項目 | 何をする? | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|---|
お墓・墓石の撤去費用 | お墓を更地にします | 1㎡あたり10万円程度 | |
遺骨の取り出し | 遺骨を墓石から取り出します | 4万円/1柱前後 | 石材店へ依頼 |
お寺へのお布施 | お墓の閉眼供養 (お墓から魂抜き) | 1~5万円程度 | |
離檀料 | お墓をお寺に管理してもらっていた とき離檀する | 数万から数十万 | あくまで慣習。 法的根拠は無し |
改葬許可申請書 | 役所または墓地管理者から 改葬許可申請書に押印いただく | – | 遺骨数(柱分) 分必要 |
・埋葬証明書 または ・納骨証明書 の発行手数料 | お墓の管理者(お寺の場合お寺) から 埋葬証明書(納骨証明書)を貰う | 400~1500円/1通 | 埋葬証明書 |
詳しくは離檀は本当に必要か?離檀したら葬儀や法事の読経などはどうしたら?でご確認ください。
②改葬にかかる(遺骨の引っ越し)費用
費用項目 | 何をする? | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|---|
改葬後の お墓の準備 | 改葬後(引っ越し先)のお墓 を準備する | 一般墓:200~300万円 永代供養墓:10~50万円/柱 | |
埋骨費用 | お墓に埋葬する | 3万円程度 | 永代供養墓は 埋骨費用はない (永代供養料に含む) |
お寺へのお布施 | お墓の開眼供養 (お墓から魂入れ) | 1~5万円程度 | |
維持管理費 | お寺や霊園などの 管理者に手入れをしてもらう | 1~3万円程度 | 永代供養墓に 維持管理費はない |
墓じまいを費用対効果を期待するなら、ポイントは「維持管理費」です。
一般墓は、お墓の準備で数百万かかり、維持管理費がかかります。
永代供養墓は、遺骨の数に応じて費用が増えますが、維持管理費がかかりません。
たとえば、現在、一般墓で、毎年菩提寺へ3万円を支払っていて、遺骨が1柱納骨されているなら、約20年で元が取れます。
墓じまいの流れ6ステップ
次の6ステップで墓じまいできます。
墓じまいステップ①:遺骨の新しい納骨先を決定し「受入証明書」を取得する
墓じまいステップ1では、新しいお墓を決めて「受入証明書」を取得します。
永代供養墓を契約する場合は次の費用がかかります。
項目 | 費用 |
---|---|
永代供養墓の刻字 | 3万円 |
永代供養料(単独墓) | 30~100万(相場は40万円)/柱 |
永代供養料(集合墓) | 10万~30万(相場は20万円)/柱 |
永代供養料(合祀墓) | 3万~10万/柱 |
他にも「納骨堂」「樹木葬」「散骨」「手元供養」などがあります。
詳しくはお墓は不要!?永代供養を選択して後悔する「期限」と「改葬不可」をご覧ください。
墓じまいステップ②:現在の霊園や寺院へ連絡(離檀)
墓じまいステップ2では、現在の霊園や寺院へ墓じまいの理由をお伝えし「埋葬証明書」を受領します。
墓じまいステップ③:市区町村役場で「改葬許可証」を取得
墓じまいステップ3では、市区町村役場で「改葬許可申請書」を取得して
を合わせて市区町村へ提出し「改葬許可証」を取得します。
墓じまいステップ④:現在のお墓に「改葬許可証」を提示して法要・遺骨の取り出しを行う
墓じまいステップ4では、遺骨を取り出しします。
合わせて「閉眼供養」を行って、遺骨の取り出しを行います。
墓じまいステップ⑤:お墓を更地に戻す
墓じまいステップ5では、お墓は更地にして、墓地管理者へお返しする必要があります。
石材店へ依頼しておきます。
墓じまいステップ⑥:新しい墓地へ「納骨」「開眼供養」を行います
墓じまいステップ6では、新しい墓地の管理者へ「改葬許可証」提示して、開眼供養・納骨を行います。
思った以上に手間がかかりますねー。
墓じまいするかしないかの損益分岐点
もう一度、墓じまいにかかる費用の一覧を見てみましょう。
内訳はつぎのとおりです。
ポイントは維持管理費用で、これが永代供養墓の初期費用をいつ回収できるかです。
では、
- 一般墓で毎年1万円・3万円の維持管理費を支払った場合
- 永代供養墓で初期費用140万円を回収できるのがいつか
をグラフで見てみましょう。
墓じまいして費用対効果が現れるのは、損益分岐点である「2070年~2160年」であることが分かります。
ぬくぬくはこれを見て墓じまいしないことにしました。
墓じまいの費用対効果は?損益分岐点は50~100年後です。 まとめ
墓じまいには100万円以上の費用がかかります。
もし墓じまいを「費用の観点のみ」でお考えの場合は、今一度お考え直しください。
俗に言う
ということであれば、
ので、墓じまいすることをおススメします。