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墓じまいの費用対効果は?損益分岐点は50~100年後です。

墓じまいの費用対効果は?損益分岐点は50~100年後です。
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終活で後世に負担をかけないために「墓じまいしたい」と考える人が増えています。

最近よく聞くけど、墓じまいって何?

墓じまいしたいけどどうしたらいいの?

こんなお悩みにお答えします。

墓じまいをお考えの方は

  • お墓が遠くて疎遠で、管理ができない
  • 管理コストや運用コストに疑問に思っている
  • 別にお墓はいらない
  • 自分も入ろうと思わない

という方が多いのではないでしょうか。

この記事では墓じまいするためには何をするのか、そもそも墓じまいすべきなのかのお悩みを解決します。

ぬくぬく
ぬくぬく

ぬくぬくも墓じまいを検討しましたよー

本記事でわかること
  • 墓じまいとは?
  • 墓じまいの流れ費用
  • 墓じまいすべきか否か!?
この記事を書いた人
ぬくぬく

家族の終活、介護、相続を1世代早く経験した30代サラリーマン。

【終活・介護・相続】
 ここ5年ほど、祖父の「終活」「介護」「相続」に取り組んできました。
 艱難辛苦した経験を書いています。

【投資・資産運用】
 2019年6月の老後2000万問題から、投資・資産運用を開始。
 家計の見直しで1年間で400万円貯めました!
 「米国ETF」と「全世界投資」でハイブリッド運用中!

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3分ほどで墓じまいの方法や費用、本当に墓じまいすべきかを決める材料を集めていますので、ご一読いただけますと幸いです。

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墓じまいとは?

墓じまいとは「遺骨を既存のお墓から新しい場所に移し、お墓を片付けて更地にし、墓地の管理者に返還すること」です。

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墓じまいにかかる費用はいくら?

墓じまいにかかる費用

墓じまいにかかる費用は次のとおりです。

墓じまいに必要な費用相場
  • 一般墓の墓じまい  :280万円~550万円
  • 永代供養墓に墓じまい:85万円~140万円

内訳はつぎのとおりです。

墓じまいにかかる費用一覧表
⇧クリックすると画像を拡大できます⇧

主に次の2種類の費用がかかります。

墓じまいにかかる費用
  • 離檀にかかる(今の菩提寺を離れる)費用
  • 改葬にかかる(遺骨の引っ越し)費用

①離檀にかかる(今の菩提寺を離れる)費用

墓じまいするには離檀する必要があります。

費用項目何をする?費用相場備考
お墓・墓石の撤去費用お墓を更地にします1㎡あたり10万円程度
遺骨の取り出し遺骨を墓石から取り出します4万円/1柱前後石材店へ依頼
お寺へのお布施お墓の閉眼供養
(お墓から魂抜き)
1~5万円程度
離檀料お墓をお寺に管理してもらっていた
とき離檀する
数万から数十万あくまで慣習。
法的根拠は無し
改葬許可申請書役所または墓地管理者から
改葬許可申請書に押印いただく
遺骨数(柱分)
分必要
・埋葬証明書
 または
・納骨証明書
の発行手数料
お墓の管理者(お寺の場合お寺)
から
埋葬証明書(納骨証明書)を貰う
400~1500円/1通埋葬証明書
離檀でやるべきことと費用一覧

詳しくは離檀は本当に必要か?離檀したら葬儀や法事の読経などはどうしたら?でご確認ください。

②改葬にかかる(遺骨の引っ越し)費用

費用項目何をする?費用相場備考
改葬後の
お墓の準備
改葬後(引っ越し先)のお墓
を準備する
一般墓:200~300万円
永代供養墓:10~50万円/柱
埋骨費用お墓に埋葬する3万円程度永代供養墓は
埋骨費用はない
(永代供養料に含む)
お寺へのお布施お墓の開眼供養
(お墓から魂入れ)
1~5万円程度
維持管理費お寺や霊園などの
管理者に手入れをしてもらう
1~3万円程度永代供養墓に
維持管理費はない
改葬でやることと費用一覧

墓じまいを費用対効果を期待するなら、ポイントは「維持管理費」です。

一般墓は、お墓の準備で数百万かかり、維持管理費がかかります。

永代供養墓は、遺骨の数に応じて費用が増えますが、維持管理費がかかりません。

たとえば、現在、一般墓で、毎年菩提寺へ3万円を支払っていて、遺骨が1柱納骨されているなら、約20年で元が取れます。

墓じまいの流れ6ステップ

墓じまいの流れ6ステップ
  • 遺骨の新しい納骨先を決定し「受入証明書」を取得する
  • 現在の霊園や寺院へ連絡(離檀)
  • 市区町村役場で「改葬許可証」を取得
  • 現在のお墓に「改葬許可証」を提示して法要・遺骨の取り出しを行う
  • お墓を更地に戻す
  • 新しい墓地へ「納骨」「開眼供養」を行います

次の6ステップで墓じまいできます。

墓じまいステップ①:遺骨の新しい納骨先を決定し「受入証明書」を取得する

墓じまいステップ1では、新しいお墓を決めて「受入証明書」を取得します。

永代供養墓を契約する場合は次の費用がかかります。

項目費用
永代供養墓の刻字3万円
永代供養料(単独墓)30~100万(相場は40万円)/柱
永代供養料(集合墓)10万~30万(相場は20万円)/柱
永代供養料(合祀墓)3万~10万/柱

他にも「納骨堂」「樹木葬」「散骨」「手元供養」などがあります。

詳しくはお墓は不要!?永代供養を選択して後悔する「期限」と「改葬不可」をご覧ください。

墓じまいステップ②:現在の霊園や寺院へ連絡(離檀)

墓じまいステップ2では、現在の霊園や寺院へ墓じまいの理由をお伝えし「埋葬証明書」を受領します。

墓じまいステップ③:市区町村役場で「改葬許可証」を取得

墓じまいステップ3では、市区町村役場で「改葬許可申請書」を取得して

  • 改葬許可申請書
  • 埋葬証明書
  • 受入証明書

を合わせて市区町村へ提出し「改葬許可証」を取得します。

墓じまいステップ④:現在のお墓に「改葬許可証」を提示して法要・遺骨の取り出しを行う

墓じまいステップ4では、遺骨を取り出しします。

合わせて「閉眼供養」を行って、遺骨の取り出しを行います。

なお、浄土真宗では閉眼供養は無く「遷仏法要(遷座法要)」となりまう。
「故人は亡くなったときに極楽浄土へ還られる」という教えで、お墓に宿るという考えがないためです。

墓じまいステップ⑤:お墓を更地に戻す

墓じまいステップ5では、お墓は更地にして、墓地管理者へお返しする必要があります。

石材店へ依頼しておきます。

墓じまいステップ⑥:新しい墓地へ「納骨」「開眼供養」を行います

墓じまいステップ6では、新しい墓地の管理者へ「改葬許可証」提示して、開眼供養・納骨を行います。

ぬくぬく
ぬくぬく

思った以上に手間がかかりますねー。

墓じまいするかしないかの損益分岐点

もう一度、墓じまいにかかる費用の一覧を見てみましょう。

内訳はつぎのとおりです。

墓じまいにかかる費用一覧表
⇧クリックすると画像を拡大できます⇧

ポイントは維持管理費用で、これが永代供養墓の初期費用をいつ回収できるかです。

では、

  • 一般墓で毎年1万円・3万円の維持管理費を支払った場合
  • 永代供養墓で初期費用140万円を回収できるのがいつか

をグラフで見てみましょう。

墓じまいするかしないかの損益分岐点

墓じまいして費用対効果が現れるのは、損益分岐点である「2070年~2160年」であることが分かります。

ぬくぬく
ぬくぬく

ぬくぬくはこれを見て墓じまいしないことにしました。

墓じまいの費用対効果は?損益分岐点は50~100年後です。 まとめ

墓じまいには100万円以上の費用がかかります。

もし墓じまいを「費用の観点のみ」でお考えの場合は、今一度お考え直しください。

俗に言う

墓じまいの理由
  • 「後世の負担を軽減する」
  • 「生活基盤が変わっている(遠方)」

ということであれば、

墓じまいの効果
  • 費用的な面では、50~100年後に必ずそのご希望に寄与する
  • 管理(時間)的な面では、精神的に楽になります

ので、墓じまいすることをおススメします。

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終活は何をしたらいい?エンディングノート・遺言書・葬儀・墓じまいまとめ
終活は何から始めたら良いのでしょうか?本記事ではエンディングノート・遺言書・葬儀・墓じまいなどの就活に関わる情報を私の祖父の実例を交えてまとめています。ご参考にしていただければと思います。
終活
この記事を書いた人
ぬくぬく

家族の終活、介護、相続を1世代早く経験した30代サラリーマン。

【終活・介護・相続】
 ここ5年ほど、祖父の「終活」「介護」「相続」に取り組んできました。
 艱難辛苦した経験を書いています。

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